最近「Chromebook」と呼ばれる種類のパソコンが増えています。
パソコンのOSと言えば「Windows」や「Mac」ですね。
「Chromebook」は「Chrome OS」が搭載されているパソコンです。
増えている理由は、政府が推進している「GIGAスクール構想」(児童生徒に1人1台端末 等)によるものが大きいようですね。
参考:公立小中学校「GIGAスクール」端末のOSシェア1位はChrome OS、2位3位は?
今後も「Chromebook」は増えるはずなので、世間の流れに合わせて「Chromebook」を体験してみることにしました。
今回はASUS製「Chromebook Detachable CM3」を買いましたのでレビューします!
初の「Chrome OS」体験です!
専用キーボード&スタイラスペン付きで「パソコンにもなるAndroidタブレット」のような感じ。
目次
「Chromebook Detachable CM3」
「Detachable CM3」は2021年3月17日に発売された台湾・ASUS(エイスース)製の「Chromebook」(クロームブック)。
発売から1ヶ月以上も経っていますが、自分の手元に届いた日が4月23日でした。
「Chromebook」は基本的に値段が安くて約2万円で買えてしまうこともありますね。
ただ性能がいいと当然値段が高くなります。
「Chromebook Detachable CM3」(ストレージ:128GB)の値段は50,800円(税込)となかなか高価。
しかし発売記念キャンペーンとして、なんと18,000円引き。
32,800円で買えてしまいました!
※2021年4月29日現在は既に終了。
キャンペーンによる安さなどでかなりの人気商品になったようで、自分が注文したときは発送は4月下旬以降に。
そんな経緯で、発売から1ヶ月以上も経ってしまっています
( ̄▽ ̄;)
Twitterなどでは発売日に家電量販店などで買っている人がいましたね。
ちなみに自分はASUS Storeで買いました。
ASUS Storeは「PayPal」でログインができますね。
なのでわざわざアカウントを作る必要もなく、支払いがラクでした。
本当は3月20日~3月23日のAmazon新生活セールに合わせてAmazonで買おうと思っていましたが、在庫切れで注文さえできませんでしたね。
開封&内容物
前置きが長くなってしまいした ( ̄▽ ̄;)
開封して「Chromebook Detachable CM3」を紹介しますね。
箱はこんな感じ。
内容物は次の通りですね。
・「Chromebook Detachable CM3」本体
・ACアダプタ(USB Type-C)
・説明書や保証書
シンプルですね。
ACアダプタは5V-3A出力になっていますね。
ちなみに別売りの「AI Noise-Canceling Mic Adapter」がASUS Store限定の購入特典となっていましたが、届いた「Chromebook Detachable CM3」の中にはありませんでした。
注文書にはしっかりと「購入特典」の記載があったにもかかわらずです。
もしかしたら在庫切れになってしまったのかもしれません。
少し残念ですね。
追記:2021/05/11
2週間以上経過して「AI Noise-Canceling Mic Adapter」が届きました。
どうやら単に出荷が遅かっただけのようです。
ちなみにUSB変換アダプタ(A To C)も入っていますね。
「Detachable CM3」本体デザイン
袋から取り出すとこんな感じですね。
手触りから察すると布製でしょうか。
メカメカしておらず、バッグのような見た目ですね。
しかし実は3層構造。
上がスタンド、真ん中が本体、下がキーボードですね。
一番特徴的なものが「スタンド」でしょう。
本体と接する面は磁石になっていますね。
「田」の字形になっていますので、本体を縦向き・横向きに立てることができます(あとで紹介します)。
キーボードはこんな感じ。
基本的な配列はWindowsやMacと同じですね。
ただ、やはり少しだけ違っていたりします。
キーボードの裏はスタンドと同じ布製の表面ですね。
アウトカメラの出っ張りが目立ちますね。
ですが基本的にスタンドを取り付けるので違和感はないでしょう。
外部端子は右側面にあるイヤホンジャックとUSB(Type-C)×1だけですね。
写真ではわかりにくいですが、上部右側にスタイラスペン「ASUS USI Pen」が収納されています。
ちなみに実際の重さは次の通り。
・本体+スタンド:671g
・本体+スタンド+キーボード:909g
全て合わせても1kg未満ですが、本体だけでも504gありますので少々重いかもしれません。
使用感:PCになるAndroidタブレット
さて実際に起動してみます。
初期設定は簡単でしたね。
1.Wi-Fiに接続
2.本体のアップデート
3.Googleアカウントでログイン
基本的にこれだけです。
「Chrome OS」の特徴の一つに、起動が速いことが挙げられますね。
なので「Chromebook Detachable CM3」の起動もなかなかの速さ。
ちなみに「Chrome OS」はGoogleが開発しているOS。
GoogleはスマートフォンOSである「Android」も作っていますね。
なので特にタブレットモードの操作方法は、完全にAndroidタブレット。
アプリ一覧の表示の仕方や、戻る動作などなど・・・
通知領域もAndroidに似ていますし。
キーボードを取り付けた状態ではパソコンモード、キーボードを取り外すとタブレットモードになりますね。
自動的に切り替わります。
先程紹介した縦横自由なスタンドよって、タブレットモードでは縦置きにもできます。
横にも縦にも置けるタブレットは珍しいですね。
ちなみに画面ロック時のパスワードはPIN設定することができますね。
もちろんGoogleアカウントのパスワードのまま使うこともできます。
GooglePlayが使える/一部は非対応
「Chromebook Detachable CM3」には、GooglePlayがあります。
なので「Chromebook Detachable CM3」ではAndroidアプリが使えてしまいます。
ただ使えないアプリもいくつかありますね。
使えないアプリは「インストール」表示がなく、「お使いのデバイスはこのバージョンに対応していません。」と表示されます。
それでも多くのAndroidアプリは利用可能。
昨今販売されているAndroidタブレットの種類が少ない理由は「Chromebook」の普及が原因の一つでしょう。
ちなみに「Chromebook Detachable CM3」にはAndroid 9も搭載されているようです。
なのでAndroidアプリが利用できるのでしょう。
付属ペンで手書きメモ
先程紹介したように、「Chromebook Detachable CM3」の上部右上にはスタイラスペン「ASUS USI Pen」が収納されています。
なので簡単に手書きメモができますね。
「ASUS USI Pen」は結構大きめなので持ちやすくなっています。
4,096筆圧感知なので性能も悪くありませんね。
ただ実際に使ってみると、やはり「iPad Pro」×「Apple Pencil」の組み合わせには及ばないように感じます。
こちらの組み合わせの方が値段も2倍以上高いですし仕方ありませんね。
ちなみにこの「ASUS USI Pen」は「Chromebook Detachable CM3」専用。
他のタッチ式デバイスでは反応しません。
充電式という特徴もありますね。
15秒充電(収納)して45分間利用できます。
パソコンモードでマルチウィンドウ
このようにタブレットの特徴が大きい「Chromebook Detachable CM3」ですが、元々は「Chrome OS」を搭載した「パソコン」。
タブレットではできない「マルチウィンドウ」の作業もできます。
USB変換アダプタ(C To A)があれば、USB周辺機器(USBメモリやマウスなど)も利用できますね。
作業効率が上がります。
ただ注意しないといけないことが「パソコン」とはいえ、WindowsやMacのアプリ(ソフト)が使えないこと。
「Chrome OS」と名の通り、Googleのブラウザ「Chrome」が元となって作られているOSです。
なので基本的にWord・Excelなどパソコンにインストールするアプリ(ソフト)は使えません。
代わりに「Chromeウェブストア」(Chromeの拡張機能)や、先程も紹介したGoogle Playからアプリをインストールすることになりますね。
今の世界情勢で大活躍な「Zoom」(ズーム)は、Android版(Google Playからダウンロード)は使えず、「Chromeウェブストア」からアプリをインストールすることになります。
ただ日本語対応していないなど、問題もありますね。
Word・Excelについては、Googleが「ドキュメント」・「スプレッドシート」と呼ばれる代替サービスを提供してます。
Androidスマートフォンを使ったことがある人は見たことがあると思います。
「ドキュメント」・「スプレッドシート」は、Word・Excelほど多機能ではありませんが、簡単な資料を作成するだけなら十分でしょう。
追記:2021/07/18
「Chrome OS」は、元々はパソコンOS「Linux」をベースにしているため、Linux用のアプリなら使えますね。
性能はミドル級だがサクサク動作
最後に「Chromebook Detachable CM3」の性能を紹介しますね。
機種名 | Chromebook Detachable CM3 |
OS | Chrome OS |
CPU | MediaTek MT8183 |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 128GB |
メインカメラ | 約800万画素 |
フロントカメラ | 約192万画素 |
バッテリー | 本体:約12.3時間 本体+キーボード:約12時間 |
画面解像度 | 1,920×1,200 |
画面サイズ | 約10.5インチ |
サイズ (幅×奥行×高さ) | 本体:約255.44㎜×約167.2㎜×約7.9㎜ 本体+キーボード:約255.44㎜×約167.2㎜×約13.3㎜ 本体+キーボード+スタンド:約255.44㎜×約167.2㎜×約16.9㎜ |
色 | ミネラルグレー |
その他 | タッチパネル タッチペン |
「Chromebook Detachable CM3」のCPU・メモリ・画面サイズなどの性能は、Amazonのタブレット「Fire HD 10 Plus」(2021年/第11世代)に近いですね。
なのでミドル級の性能と言ったところでしょうか。
しかしOSは何度も紹介しているように「Chrome OS」。
「Chrome OS」はミドル級でも「処理が重くない」と言われていますね。
実際に一通り「Chromebook Detachable CM3」を使ってみても、「性能の割にサクサク動く」と感じました。
「Detachable CM3」・まとめ
今回は「Chromebook Detachable CM3」を開封レビューしました。
使ってみた第1の感想は「パソコンにもなるAndroidタブレット」といったところでしょうか。
初の「Chrome OS」でしたが、OSがAndroidに近いのでスマートフォン・タブレットに慣れている人は同じように使えますね。
「Chromebook Detachable CM3」は、タッチパネル・付属タッチペン付きとタブレットの特徴が強いのでこのように感じたのかもしれません。
今後は「Chromebook」でいろいろ試したことを紹介していきたいですね。
関連記事
・半年以上使って感じたChromebookのメリット・デメリット
・ChromebookのQRコード読み取り方法は「カメラ」/履歴は他製アプリ使用で残せる
・Chromebookからブラザープリンターへ印刷する方法【Wi-Fi接続で簡単】
・「Chromebook」でNASに接続できる「File System for Windows」(Chrome拡張機能)
コメント