スマートフォンをポケットWi-Fiのように使う方法に「テザリング」がありますね。
「テザリング」を使えば、そのスマートフォンを経由して、回線契約をしていないスマートフォン・タブレット・パソコンでもインターネットが使えてしまいます。
iPhoneでも、もちろん使うことができる便利な機能ですね。
今回はiPhoneでのテザリング設定方法を紹介します。
「インターネット共有」オンで利用可能!料金は基本的に無料だが、一部のプランは有料になることもあるので注意。
※本記事では「iPhone 12 mini」(iOS 14.5)を使用しています。
目次
「インターネット共有」でテザリング
iPhoneでも使える「テザリング」ですが、名称は「テザリング」ではありません。
iPhoneの場合は「インターネット共有」と呼ばれています。
「インターネット共有」はiPhoneで使える標準機能。
なので「設定」から有効化できますね。
1.「設定」から「インターネット共有」を選択。
「インターネット共有」はiPhoneにSIMがないと設定項目さえ存在しません。
2.「ほかの人の接続を許可」をオンに。
「インターネット共有」を利用する場合、iPhoneはWi-FiとBluetoothが必ずオンになります。
また、パスワードの変更もできますね。
これでiPhoneでテザリングができます。
注意:iPhoneの名前が公開される
iPhoneでテザリングをするとき、1つだけ注意点がありますね。
「インターネット共有」を有効化すると、iPhoneの名前が不特定多数に公開されてしまいます。
iPhoneの名前がWi-Fiの名前(SSID)となりますから。
なのでiPhoneの名前が個人名になっている場合は変えておいた方がよいですね。
iPhoneの名前は、「設定」→「一般」→「情報」→「名前」から変更できます。
ちなみに自分の場合、画像のように「iPhone12mini」としています。
他からの接続は、Wi-Fi設定から
他の端末から、テザリングしているiPhoneに接続するには、普段Wi-Fiに接続するときと同じ。
例えば自分の場合では「iPhone12mini」を選択して、該当のパスワードを入力するだけです。
※画像は「iPhone 7」(iOS 14.5)からの接続。
ちなみに他の端末から接続されている場合、テザリングしているiPhoneはステータスバーが青色になりますね。
ロック画面ではこんな感じ。
リンクしているマークが表示されます。
テザリングによる影響
便利なテザリング機能ですが、少なからずその影響もありますね。
3つ紹介します。
データ容量の消費が増える
1つ目は「データ容量の消費が増える」こと。
テザリングでのインターネット接続は、そのiPhoneの携帯回線を利用します。
なので他の端末からiPhoneに接続している場合、当然iPhoneのデータ容量が消費されていきます。
気づいたら「ギガがない!」なんてことにもなりかねませんので注意が必要です。
テザリングをよく使用する場合は、データ容量の大きいプランに変更した方がよいですね。
4キャリア(docomo・au・SoftBank・楽天モバイル)では、データ容量無制限プランも提供されています。
※ただしau・SoftBankはテザリングに上限あり(詳しくは後ほど紹介)。
電池持ちが短くなる
2つ目は「電池持ちが短くなる」こと。
テザリングは他の端末と通信するため、どうしても多くの電池を必要とします。
なので必然的に電池持ちが短くなってしまいます。
モバイルバッテリーなどを利用して、iPhoneを充電するしかありませんね。
関連記事:1年使っている「Anker PowerCore 20100」レビュー【iPhone 11 Proを約5回充電できる】
本体が熱くなる
3つ目は「iPhone本体が熱くなる」こと。
冒頭で紹介したように、テザリング機能はポケットWi-Fi(モバイルルーター)をiPhoneで兼任しているような状態です。
自宅のWi-Fiルーターを触ったことがある人はわかると思いますが、特に真夏になるとかなり熱くなります。
テザリングを使っているとiPhoneでも同じことが起きてしまいます。
長い時間使用する場合は、例えば常温保冷剤などを利用して、熱対策をする必要もありますね。
関連記事:【夏の必需品】USBファンでルーター冷却!効果抜群だけど音が大きい
料金は基本的に無料
テザリングはiPhoneの標準機能。
なのでどんな状況でも利用できるはず
・・・ですが、実際には携帯会社との契約内容で使用可否が変わりますね。
2021年7月29日現在では、4キャリア(docomo・au・SoftBank・楽天モバイル)ではこのようになっています。
料金 | 申し込み | 上限(契約データ容量内) | 備考 | ||
docomo | docomo | 無料 | 不要 | なし | |
ahamo | 無料 | 不要 | なし | ||
KDDI | au | 有料になるプランあり | 必要 | あり | ※詳細は下記へ |
UQモバイル | 無料 | 不要 | なし | ||
povo | 無料 | 不要 | なし | ||
SoftBank | SoftBank | 有料になるプランあり | 必要 | あり | ※詳細は下記へ |
Y!mobile | 無料 | 不要 | なし | ||
LINEMO | 無料 | 不要 | なし | ||
楽天モバイル | 無料 | 不要 | なし |
テザリングは、料金無料・申し込み不要・契約データ容量内なら上限なしの場合が多いですね。
表には記載していませんが、ほとんどのMVNO(格安SIM)の場合も、料金無料・申し込み不要・契約データ容量内なら上限なしになっています。
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ただau・SoftBankでは、テザリングに制限がありますね。
au・SoftBank:一部プランは有料も
au・SoftBankの場合、一部プランではテザリング料金月額550円(税込)が発生しますね。
※2021年7月29日現在
auの場合は次の通り。
プラン | 料金 | 上限 |
使い放題MAX 5G(各パック含む) ピタットプラン 5G 使い放題MAX 4G(各パック含む) ピタットプラン 4G(新auピタットプランN) など ※以下は受付終了 データMAX 5G(各パック含む) データMAX 4G(各パック含む) auピタットプランN(s) auフラットプラン7プラスN データ定額1/2/3/5/8/10/13 など | 無料 | 最大で80GB (プランにより上限が異なる) |
タブレットプラン20 ※以下は受付終了 auフラットプラン20N/25 NetflixパックN auピタットプラン データ定額20/30 など | 550円(税込) | ー |
auでは「タブレットプラン20」をはじめ、現在は受付終了の「auピタットプラン」などでテザリング料金が発生します。
また「無制限プラン」であるにもかかわらず、テザリングで利用できるデータ容量は限られています。
料金や上限データ容量の詳細は、以下のページに記載されています。
SoftBankの場合は次の通りですね。
プラン | 料金 | 上限 |
データプランメリハリ無制限 データプランミニフィット+ データ定額ミニ 1GB/2GB データ定額 5GB など | 無料 | データプランメリハリ無制限は 30GBまで |
データ定額スマホデビュー データプランメリハリ データプランミニフィット データプラン50GB+ データ定額 20GB/30GB/50GB など | 550円(税込) | ー |
SoftBankでも「スマホデビュープラン」をはじめ、過去のプラン「データ定額20GB」などでテザリング料金が発生します。
またau同様に、無制限プラン「メリハリ無制限」はテザリングで利用できるデータ容量は限られていますね。
料金や上限データ容量の詳細は、以下のページに記載されています。
iPhoneのテザリング・まとめ
今回はiPhoneでのテザリング設定方法を紹介しました。
「インターネット共有」をオンでテザリングが利用可能ですね。
便利なテザリング機能ですが、利用すると本体の電池持ちが短くなるなどデメリットもありますので対策が必要だったりしますね。
料金は基本的に無料。
ただ一部プランは月額550円(税込)がかかる場合がありますので、テザリングを使う場合は料金プランを再確認した方がよいでしょう。
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