SONYのスマートフォンと言えば「Xperia」シリーズ。
2024年2月現在は「1」「10」「5」「Ace」と4シリーズを展開していますが、その中で最安なものが「Ace」シリーズ。
今回はそんな「Ace」シリーズの最新モデル「Xperia Ace III」の未使用品を買いましたのでレビューします。
未使用品が約1万3千円で買える!
AnTuTuは約38万点。
必要分網羅しているが、「Xperia」感はあまりない。
目次
「Xperia Ace III」レビュー:約1万3千円
今回購入したものはY!mobile版の「Xperia Ace III」(型番:A203SO)。
※読み方「エクスペリア・エース・マークスリー」。
回線契約なし、本体のみの未使用品です。
「楽天市場」で購入しました。
価格は12,900円(税込)。
しかし当時「楽天お買い物マラソン」(2024年2月4日20:00~2月10日01:59)もしており、諸々の還元ポイントでさらに安く買うことができましたね。
他にもいろいろ購入したため詳しい還元ポイント量は不明ですが、単体で10%程度の還元量はありそうです。
なので実質約12,000円(税込)でしょうか。
発売日は2022年6月10日なので約1年8ヶ月前。
結構前ですが「Ace」シリーズでは最新モデルとなっていますね。
発売当時の価格は31,680円(税込)なので、今では約60%オフ。
安くなり買いやすくなっていますね。
他にもスマホショップ「じゃんぱら」や「イオシス」などでも、回線契約なしの未使用品は購入可能ですね。
※イオシス:13,800円、じゃんぱら:14,980円(2024年2月27日現在の税込)
Y!mobile自身からならさらに安く、本体価格3,980円(税込/一括)で買うことができます。
安いですね。
※他社からの乗り換え(MNP) かつ シンプル2 M/Lの場合
※2024年2月27日現在
内容物:本体のみ
さて「Xperia Ace III」を開けてレビューしていきますね。
といってもこちらは動作確認のための通電作業により既に開封済み。
開封済みですが、物は新品そのものです。
内容物は次の通り。
・「Xperia Ace III」本体
・説明書(クイックスタート、お願いとご注意)
内容物は非常にシンプルで、ほぼ本体のみしか入っていません。
保護フィルムや保護ケースはありませんので、必要な場合は別途購入する必要がありますね。
ケーブルやACアダプタなど充電関連の付属品もありません。
こちらも必要なら別途購入することになりますね。
本体デザイン:シンプル/Xperia感なし
「Xperia Ace III」本体のデザインを見ていきましょう。
背面はこんな感じ。
表面はザラザラしており、光沢がないマットな感じ。
シンプルな見た目ですね。
角張っていますのでスタイリッシュさもあります。
ご覧のように購入したカラーは「ブラック」。
カラーの影響からかシックな感じもします。
その他カラーには「グレー」・「ブリックオレンジ」・「ブルー」の計4色ありますね。
ただここ数年の「Xperia」シリーズには「本体が細長」などの特徴もあったりしますが、「Xperia Ace III」にはありません。
背面の質感も他の「Xperia」では、ツルツルやサラサラなので全然異なります。
なので「Xperia Ace III」には、「Xperia」シリーズ感があまりありませんね。
側面はこんな感じ。
下側は左からスピーカー・USB Type-C端子・マイク。
右側面は左(上側)から音量ボタン・電源ボタン兼指紋認証センサー。
上側にはイヤホン端子・マイク。
左側面にはSIMスロットがあります。
ご覧のように角張ったデザイン、表面のザラザラ感がよくわかるでしょう。
近年のスマホカメラレンズは出っ張っていることが多いですが、「Xperia Ace III」は全く出っ張っていませんね。
この辺りも他の「Xperia」シリーズと異なる点です。
電源ボタンは指紋認証センサーと兼用。
指紋認証の精度は良いため失敗することはありません。
認証速度も結構速めだったりします。
ただ生体認証は、この指紋認証のみ。
多くのスマホは「顔認証」も対応していますが、「Xperia Ace III」では使えませんね。
画面(前面)はこんな感じ。
フロントカメラレンズは中央にある水滴ノッチとなっています。
他の「Xperia」シリーズでは、フロントカメラレンズをノッチにしないようにしていたりしますので、この辺りも他の「Xperia」シリーズと異なる点ですね。
SIMスロットを開けるとこのようになっています。
SIMピンを使わず、爪(指)だけで開けられますね。
nanoSIMカードとmicroSDカードを1つずつ入れることができます。
しかし表と裏に入れる、少し特殊な構造となっていますね。
関連記事
・【Xperiaと思えない電池持ちの良さ】「Xperia 10 IV」レビュー!コンパクトな万人向けシリーズ!
・【楽しい!】SIMフリー「Xperia 5 III」レビュー!コンパクト&超高性能!
iPhone7と同じくらいでコンパクト
「Xperia Ace III」のサイズ感をわかりやすくするため「iPhone 7」(右)と比べてみました。
他の「Xperia」シリーズを始め近年のスマホは大型化していますが、「Xperia Ace III」は「iPhone 7」とほぼ同じサイズ感でコンパクト。
まあわずかに「Xperia Ace III」の方が大きめですけれどね。
本体サイズはほぼ同じであるものの、画面の大きさについては段違いの差。
なので「iPhone 7」よりは視認性がいいですね。
公称サイズは次の通り。
約140㎜ × 約69㎜ × 約8.9㎜
画面サイズ:5.5インチ
重量は実測で163g。
コンパクトなので比較的軽めです。
必要分網羅のローエンドスマホ
ここからは「Xperia Ace III」の性能面を中心に見ていきます。
スマホの価格と性能は基本的に比例しますね。
そのため元価格も約3万円と安い「Xperia Ace III」は、性能も低め。
「ローエンド」に分類されるスマホですね。
しかし必要分は網羅していますので、日常で困ることは少ないでしょう。
標準Androidでシンプル/Xperia感なし
まずはOSやUIなど、画面内の見た目を紹介。
「Xperia Ace III」の初期搭載OSは「Android 12」ですね。
しかし2023年3月には「Android 13」が配信されています。
なのでアップデートしました。
以降の紹介は「Android 13」となっています。
Androidスマートフォンは独自にカスタマイズされていることがありますが、「Xperia Ace III」の場合は「標準的なAndroid」。
ノーカスタマイズ(AOSP)です。
「Xperia Ace III」のスクリーンショットをいくつか貼りますね。
「Android 12」から「Wi-Fiとモバイルネットワークの統合」により、Wi-Fiはワンタップで切り替えできなくなっていますね。
※一度「インターネット」を選択してからオンオフ。
電源メニューはデフォルトでは、「電源ボタン」と「音量大ボタン」同時押し。
「電源ボタン長押し」では「Googleアシスタント起動」になりますね。
「設定」から「電源ボタン長押し」で電源メニューにすることも可能です。
※「設定」→「システム」→「ジェスチャー」→「電源メニュー」。
と、このように基本的な機能は「標準的なAndroid」となっており、シンプルです。
この辺りは他の「Xperia」シリーズも同様ですね。
しかし「Xperia」シリーズは「標準的なAndroid」をベースとしつつ、オリジナル機能も搭載。
例えばこれらの機能。
・マルチウィンドウ:上下画面分割機能
・ゲームエンハンサー:ゲームアシスト機能
いずれも補助機能として優秀です。
ですが「Xperia Ace III」には、これらのオリジナル補助機能が全くありません。
なのでデザインと同様に中身も「Xperia」シリーズ感があまりありませんね。
画面分割ぐらいはできます。
これはAndroidの標準機能ですからね。
やり方:分割起動させたいアプリを起動→タスクから上側に起動させたいアプリアイコンをタップ→「上に分割」を選択→下側で起動させたいアプリを選択
でもオリジナル機能「マルチウィンドウ」を使えば、ワンタップで起動可能。
そのため「Xperia Ace III」は他の「Xperia」シリーズに比べて少し不便となっています。
「Xperia Ace III」にも搭載されている「Xperia」シリーズオリジナル機能と言えば、バッテリー持ちを良くする「STAMINAモード」や「いたわり充電」ぐらいでしょうか。
なので電池持ちは、他の「Xperia」シリーズ同様に、結構良かったりします(詳細は次で紹介)。
便利なシリーズオリジナル機能はほとんどありませんが、意識しないところでしっかりと補助はしてくれていますね。
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ちなみにプリインストールアプリ一覧はこんな感じ。
フォルダーの中を拡大するとこんな感じ。
プリインストールアプリはソニー・ソフトバンク(ワイモバイル)関連アプリもそれなりにありますね。
一部はアンインストールできないものの、多くはアンインストール可能です。
なお先程「Android 13 にアップデートしました」と紹介しましたが、その後もセキュリティアップデートを重ねており、2024年2月現在では未使用品の場合、合計8回もアップデートがあります。
・・・実際に使うまでに、かなり時間がかかりましたね
( ̄▽ ̄;)
とこのように現状のアップデート自体は結構あったものの、「Xperia」シリーズはアップデート期間が短めな場合が多め。
「Xperia Ace III」もいつまでアップデートされるかわかりません。
過去のパターンから考えると2025年6月頃、残り約1年程度でしょうか。
2024年2月現在から使用し始めると、かなり短く感じてしまいますね。
日常生活必要分網羅で基本問題なし
「Xperia Ace III」の処理性能は簡単に紹介すると次の通り。
・メモリ:4GB
・ストレージ:64GB(microSD対応)
先述の通り、処理性能のグレードは「ローエンド」(低性能)。
「Xperia Ace III」の処理性能は、日常生活で必要最低限度となっています。
いくつかアプリを使ってみましたのでその感想をまとめるとこんな感じ。
・マップ:問題なし、サクサク動作
・YouTube:問題なし、サクサク動作
・X(旧Twitter):問題なし、サクサク動作
・ポケモンGO:基本問題ないがたまにカクツク
・原神:できないことないが、かなり重い
Chrome・マップ・YouTube・X(旧Twitter)など日常的に使うアプリの基本的な動作は問題なしですね。
対してゲームは本体性能がある程度必要になります。
ポケモンGOと原神を試してみましたが、ゲームプレイは厳しい面がありますね。
ポケモンGOは基本的に問題ないものの、たまに読み込みなどの動作がワンテンポ遅れた感じ。
若干カクツクこともあります。
原神に至っては、全体的に重いですね。
適当にプレイしたりログインするくらい(読み込みも遅いが)ならばできますが、ヘビーにプレイするのは不可能です。
デフォルトの画質は「低」でしたね。
ちなみに原神の容量は約32GBあります。
「Xperia Ace III」の本体ストレージ容量は64GBで、システム領域に約21GB使っています。
なので残りの空き容量は約43GB。
原神をダウンロードするだけでストレージをかなり占有してしまいますので、「Xperia Ace III」での原神プレイはオススメできませんね。
また音は下側のスピーカーからしか出力されない「モノラル」仕様。
ゲームはもちろん、動画を視るなどのエンタメ目的では少々物足りないですね。
その他仕様面を見てみると、おサイフケータイ(FeliCa)や防水防塵(IP68)に対応。
日常生活必要分の機能は網羅していますので、基本的には問題ないですね。
「Xperia Ace III」のバッテリー容量は約4,500mAh。
他のスマホより少々多めと言ったところでしょうか。
バッテリー持ちを検証してみたところ次のようになりましたね。
・YouTube動画1時間再生:約3%
・丸1日使用:約14%
※使用内容:ネット閲覧約1時間半
※デフォルト設定
バッテリー容量が多め、かつ本体がコンパクトである影響からか、電池減少量は少なめ。
バッテリーは比較的長く持ちますね。
先程紹介した「Xperia」シリーズの電池関連のオリジナル機能「STAMINAモード」・「いたわり充電」も搭載していますので、電池持ちには期待できるでしょう。
ライトな使い方ならば、3日以上は問題なく電池が持ちそうです。
AnTuTuは約38万点
処理性能を可視化できるものがベンチマークテストですね。
その中でも特によく使われるものが「AnTuTuベンチマークテスト」。
「Xperia Ace III」でもテストしてみると約38万点でした。
アプリのバージョンは「V10.2.1」です。
このスコアはローエンド(エントリー)モデルの、ど真ん中性能と言ったところでしょうか。
ちなみに「Xperia 10 IV」(ミドル:中性能)・「Xperia 5 III」(ハイエンド:高性能)のAnTuTuベンチマークテスト結果はこんな感じです。
※アプリバージョン同じ。
Xperia 5 III:約79万点
グレードにより、AnTuTuベンチマークテスト結果は如実に表れますね。
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普通に撮れるカメラ
スマートフォンのメイン機能の一つがカメラ。
「Xperia Ace III」のアウトカメラは単眼構造となっています。
性能は次の通り。
いくつか写真を撮ってみました。
最大倍率(5倍)ズームで中央部分の撮影。
花を撮ってみるとこんな感じ。
夜はこんな感じ。
室内を撮るとこんな感じ。
すべてデフォルトの設定です。
それなりにキレイと言ったところでしょうか。
ですが正直「良い」とは言えませんね。
全体的に粗め、そして暗め。
元々カメラ性能(画素数)もあまり高くありませんので、このぐらいが限度ですね。
「普通に撮れる」レベルと言ったところです。
※ブログ上に載せるために実際の写真より写真サイズを小さくしています。
そのため実際の写真とブログに載せてある写真は見え方が異なる場合があります。
またインカメラは約500万画素(F値2.2)となっていますね。
Y!mobile版なのでソフトバンク回線推奨
「Xperia Ace III」は4G・5Gのネットワークに対応。
5Gはミリ波には非対応です。
SIMスロットから「nanoSIM」に1つに対応していますが、実は「eSIM」にも対応。
そのため「デュアルSIM仕様」となっており、同時に2つのSIMが使えますね。
ただ「Xperia Ace III」は、ドコモ・au/UQモバイル・Y!mobileとそれぞれのモデルがあり、同時にネットワークもそれぞれで最適化されています。
自分が購入した「Xperia Ace III」は、はじめに紹介したように「Y!mobile版」。
そのため今回のY!mobile版「Xperia Ace III」(A203SO)の場合は、ソフトバンク回線での使用推奨ですね。
他の回線ではSIMを入れても圏外になってしまう可能性があります。
なのでデュアルSIM仕様となっていても、最大限に活用することはできませんね。
ソフトバンク系SIMを安く使いたい場合は、オンライン専用ブランドの「LINEMO」がオススメでしょう。
月額990円(税込)~という安さで利用できます。
「Xperia Ace III」・まとめ
今回は購入した未使用品の、Y!mobile版「Xperia Ace III」をレビューしました。
2024年2月現在は約1万3千円で買えてしまう格安なスマートフォンです。
実際に測定したAnTuTuベンチマークテスト結果は約38万点。
ローエンド(低性能)であるためゲーム等のエンタメ使用にはあまり向きませんが、日常生活する上での必要最低限機能は網羅していますね。
角張っている本体デザインはシンプル。
ブラックカラーはシックさもあります。
2024年2月現在は「Android 13」である中身も、シンプル。
しかしあまりにもシンプルすぎて「Xperia Ace III」は、ここ最近の「Xperia」シリーズ感がほとんどありませんでしたね。
ですが今どき珍しく「iPhone 7」とほぼ同じサイズ感。
コンパクトなので携帯しやすいですね。
参考:「Xperia Ace III」スペック
機種名 | Xperia Ace III |
メーカー | SONY(ソニー) |
発売日 | 2022年6月10日 |
OS | Android 12 |
CPU | Snapdragon 480 5G |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB |
メインカメラ | 約1,300万画素 |
フロントカメラ | 約500万画素 |
バッテリー容量 | 約4,500mAh |
画面解像度 | 1,496×720(HD+) |
画面サイズ | 約5.5インチ(液晶) |
サイズ (高さ×幅×厚さ) | 約140㎜×約69㎜×約8.9㎜ |
重さ | 約162g |
色 | Y!mobile:ブラック / ブリックオレンジ / ブルー ドコモ:ブラック / グレー / ブリックオレンジ au・UQモバイル:グレー / ブルー |
ネットワーク | 4G・5G(sub6) ※各キャリアでそれぞれの回線推奨 |
SIM | nanoSIM + eSIM (デュアルSIM対応) |
その他 | おサイフケータイ(FeliCa):対応 防水防塵:対応(IP68) microSD:対応(最大1TB) ワイヤレス充電:非対応 イヤホンジャック:あり 生体認証:指紋 |
価格(税込) ※発売当時 | Y!mobile:31,680円(一括) ドコモ:34,408円(一括) au・UQモバイル:33,415円(一括)
2024年2月27日現在は以下の価格でも買える |
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