数ヶ月前から「けっこう安い」でお馴染みの中古スマホショップ「イオシス」で “普通ではない” Androidタブレット(未使用品)が販売されています。
Androidタブレットといえば、「Google Play」などのGoogleサービスや各種アプリを使えることが “普通” ですよね。
今回はそんな訳アリAndroidタブレット「UATTAB001 」を買いましたのでレビューします。
Googleも使えないしアプリの追加もできないし、性能も激低。
けど、自分が思っていたよりマシだった。
目次
Google Playなし「UATTAB001」/3,980円
こちらがイオシスで販売されている “普通ではない” 未使用品Androidタブレット「UATTAB001 」。
“普通ではない” 最大の理由は、「Google Play」が使えないこと。
なのでアプリが追加できません。
GMS(Google Mobile Service)非搭載なので、その他のGoogle系アプリも一切ありません。
・・・訳アリすぎますね~
「イオシス」ではその訳アリっぷりから、公式サイトには専用ページまで用意して注意喚起しています。
正式名称は存在せず、単なる型番名。
価格は3,980円(税込)と、訳アリ&性能が激低(後で紹介)であるため激安です。
「イオシス」には約5ヶ月前の2023年3月に登場し、当時の価格は5,980円(税込)でした。
7月に入り値下げされて現在の価格になりましたね。
入荷時の数は2,700台とかなりの量。
2023年7月現在の在庫数は約1,880台。
・・・訳アリすぎてまだまだ残っています。
【一般人は買ってはいけない!】
— イオシス公式 (@iosys_official) February 28, 2023
OEM Androidタブレット UATTAB01
未使用品 税込5,980円
ノーキッティングな業務用ドロタブを2700台(も)入荷!!
▼商品ページ▼https://t.co/k811f9TdA5
「えっちじゃん」と思った逸般人の皆様、自社キッティング可能な法人様、何卒よろしくお願いします。#イオシス pic.twitter.com/otaRVxznU8
内容物:本体と充電器
さて「UATTAB001 」を開けていきたいと思います。
まずは既におわかりかもしれませんが、この箱。
デカデカと「LILCOLLECTION」と書かれていますね。
調べてみると、美容業界のデジタル化をしている企業のようです。
なので製造メーカーではありませんね。
「イオシス」が仕入れているということは、専用のAndroidタブレットを作ったものの計画が頓挫したとかでしょうか。
内容物は次の通り。
・「UATTAB001」本体
・充電器
・USBケーブル(AtoC)
AtoCのUSBケーブルに、10W(5V/2A)の充電器が付属しています。
「イオシス」の「UATTAB001」注意喚起ページ では「2A以上のACだと充電しない?」とも書かれていますが、5V/2.4AのELECOM製の6ポート充電器で充電できましたね。
本体デザイン:カメラの出っ張りが…
「UATTAB001 」の本体デザインを見ていきましょう。
背面はこんな感じ。
これまた企業ロゴがデカデカとプリントされていますね。
左上にはカメラもあります。
背面はテカリがないマットな感じ。
しかししばらく使っていると指紋などが目立ってきますね。
やはり価格相応と言ったところでしょうか。
側面はこんな感じ。
右側面は左(上側)から、イヤホン端子・音量ボタン・電源ボタン・マイク。
上側は左から、マイク・USB Type-C端子・microSDスロット・microHDMI端子。
下側には2つのスピーカーがありますね。
画像からは上側のマイクが少し見にくいですね。
イヤホン端子がかなり端の方にあって、最初は少しビックリしました。
なんでこんな位置に?って感じです。
microHDMI端子があるのは珍しいですね。
しかし一番「何故?」と思うのは、背面カメラの出っ張り。
スマホもタブレットも最近の機種はカメラが出っ張っていますが、「UATTAB001」のカメラの出っ張りはなかなか異常ですね。
なのでデスクなどに置いて使うと結構不安定。
・・・これはこれで致命的なのでは・・・?
もしかしたら実際は専用のケースに入れて使う想定をしていたのかもしれませんね。
珍しいmicroHDMI端子が搭載されていたり、イヤホン端子の位置が端すぎたりと、「UATTAB001」はなかなかおもしろい外観をしています。
正面のはこんな感じ。
これは至って普通でしょうか。
中央上側にはインカメラ。
額縁(ベゼル)が太いのは激安タブレットにありがちなデザインですね。
ちなみに電源入れたら特に初期設定などもなく、そのまま使用可能でした。
「Fire HD 10 Plus」より若干小さめ
自分の手元にあるサイズ感が似ているタブレットと、サイズを比較してみました。
「Fire HD 10 Plus」(2021年/第11世代:右側)です。
全体的に「UATTAB001 」の方が若干小さめのサイズですね。
まあでもほぼ大きさは変わりません。
実際にサイズを測ってみると次の通り。
約162㎜ × 約242㎜ × 約80㎜
画面サイズは10.1インチ、解像度は1,280×800とのこと。
重量は実測で474gでした。
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Googleないけど思っていたよりマシ
さて実際に使ってみます。
とりあえず画面のスクリーンショットを載せますね。
通知は上側のどんな位置からも出せますね。
それに合わせて表示される場所も違います。
この仕様は少し珍しいですね。
中はかなーりシンプル。
Google系サービスがありませんからね。
設定画面はこんな感じ。
バージョンは「Android 11」ですね。
ストレージは16GB。
デフォルトで8.8GB使用されていますので、実際には約半分しか使えません。
「Google Play」などがないのでもう少し特殊なものかなと思っていましたが、自分が思っていたよりはマシでしたね。
見た目は超シンプルなAndroidタブレットです。
このように感じた理由は、直近で同じく「イオシス」で販売されている「ThinkSmart View for Zoom 」という “謎ガジェット” を買って使ってみたのも影響していると思います。
ブラウザが使える/YouTubeなども
「UATTAB001 」は「Google Play」がなくアプリの追加ができません。
その他Googleサービスも使えません。
しかし「ブラウザ」はあるので、意外と使い道はあるかもしれませんね。
例えば「YouTube」も見ることができます。
Googleアカウントでログインして見ることも可能。
アプリがなくとも使えますね。
今の時代ブラウザでWebページを見ることができれば、それなりのことはすることが可能。
なのでアプリを使えなくとも、ある程度のことはできそうです。
ただこのブラウザ、「Chrome」などの多機能なブラウザに比べるとその使い勝手は劣りますね。
その他「FMラジオ」や「音声レコーダー」も搭載されていますし、3,980円(税込)でこれらが使えるので、それなりの利用価値はありそうです。
「FMラジオ」はイヤホン接続必須ですけれどね。
ちなみに「設定」に「アカウント」の項目がありますが、これは「メール」用ですね。
GMS非搭載なのでGoogleアカウントを追加しても結局のところGoogle系アプリは使えません。
でも性能は激低(CPU-Zで確認)
「ブラウザがあるので意外と使い道はありそう」と先程述べましたが、「UATTAB001 」は処理性能が激低です。
まあ価格から察してもわかるでしょう。
「UATTAB001」の処理性能は簡単に紹介すると次の通り。
・メモリ:2GB
CPUは「Fire HD 8/8 Plus」(2020年/第10世代)や「Fire 7」(2022年/第12世代)と同じものですね。
Webページのロードにはそれなりに時間がかかり、ハイエンド端末をよく使っている自分としては結構ストレスです。
体感的にハイエンド端末より2~3テンポほど遅い感じですね。
もう少し詳しいスペックを知りたい方もいるでしょう。
スペックを確認できるアプリ「CPU-Z」でスペックを確認してみました。
※アプリの入れ方は後述
センサー系については、加速度センサー以外存在しないようですね。
カメラもなかなか…
「UATTAB001 」をカメラ目的で使う方はいないと思いますが、せっかく存在するので試してみました。
「UATTAB001」のカメラスペックは次の通り。
フロント:約200万画素
室内で撮ってみました。
まあ性能なりと言った感じでしょう。
メモ程度に撮れるカメラですね。
APKを入れてみたが…ほとんど機能しない
アプリを追加できない「UATTAB001 」ですが、Google Playがなくともアプリを入れる方法はありますね。
「APK」からインストールする方法です。
まあ本記事をご覧の方はご存じでしょう。
「APK」のインストール方法は以下の記事で紹介しています。
この記事では、サイト「Apkpure」からAPKをダウンロードしています。
今回も同様に「APK」をダウンロード&インストールしてみました。
「Apkpure」には「Google Play」もあるのですね(初めて知った)。
・YouTubeアプリ
・Twitterアプリ
などを入れてみましたが、いずれも機能しませんでした。
「Google Play」は落ちましたし、YouTubeはサイレント終了(落ちた)。
まあこの辺りはGoogle系のサービスなので一筋縄ではいかないと思っていました。
「Google Play開発者サービス」をインストールしてもダメでしたね。
「Fireタブレット」で「Google Play」を入れるにも結構手間だったりしますし。
Twitterアプリもサイレント終了でしたね。
使えそうで結局使えませんでした。
他にもベンチマークテストをしようと「AnTuTu Benchmark」も入れてみました。
ホーム画面は表示できるものの、肝心なベンチマークテストは途中で落ちてできませんでしたね。
「軽めのアプリはどうだろう?」と「CPU-Z」を入れてみたところ、これは機能しました。
動作が軽めのアプリぐらいなら入れても機能しそうです。
その他はたぶんダメですね。
Androidアプリは「Google Play」や「直接APKをインストールする」以外に、「Amazonアプリストア」を使う方法もあります。
こちらは試していませんが、ここから考えると同じ結果になりそうです。
「UATTAB001」・まとめ
今回は「イオシス」から販売されている、 “Google Playが使えない” という訳アリAndroidタブレット「UATTAB001 」のレビューをしました。
Google Playが使えませんが「ブラウザ」があるため、意外と使い道がありそうな印象です。
少なくとも自分が思っていたよりはマシな訳アリAndroidタブレットでした。
他にも「FMラジオ」や「音声レコーダー」もありますし。
3,980円(税込)でこれらが使えるので、それなりの利用価値はありそうです。
ただし価格なりの処理性能であるためスペックは激低。
「ブラウザ」のロードも結構遅いので、人によってはストレスですね。
「Google Play」が使えないなら「直接APKを入れたらどうか?」と思われますが、Google系はもちろんのこと、少しでも動作の重いアプリは使えないと思った方がいいでしょう。
「Twitter」でさえ落ちましたからね。
動作の軽めのアプリならAPKからインストールしても動きそうです。
参考:「UATTAB001」スペック
機種名 | UATTAB001 |
OS | Android 11 |
CPU | Mediatek MT8168 2.0GHz(クアッドコア) |
メモリ | 2GB |
ストレージ | 16GB |
メインカメラ | 約200万画素 |
フロントカメラ | 約200万画素 |
バッテリー容量 | 約5,000mAh |
画面解像度 | 1,280×800 |
画面サイズ | 10.1インチ |
サイズ (高さ×幅×厚さ) | 約162㎜×約242㎜×約80㎜ (実測) |
重さ | 約474g (実測) |
その他 | microSD:対応(最大128GB) microHDMI端子あり |
価格(税込) | 3,980円 |
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