インターネットを使うには基本的に「LANケーブル」が必要になります。
スマホでWi-Fiを使うにしても、元になるWi-FiルーターにはLANケーブルが必須ですからね。
LANケーブルはいろいろな規格があり、「カテゴリ」と呼ばれるもので種類が分けられてています。
自分は最近、自宅で使用しているLANケーブルの一部を「カテゴリ6A」から「カテゴリ8」に変えました。
なのでその際の速度が変化するのか調査。
・・・結果はほぼ変わりませんでした
Σ( ̄ロ ̄lll)
今回は備忘録として、LANケーブルを「カテゴリ6A」から「カテゴリ8」に変更したときの変化をまとめます。
簡単に言えばオーバースペック。
なんとなく変わらない予感はしていた。
目次
「カテゴリ6A」と「カテゴリ8」の違い
そもそもLANケーブルの規格、「カテゴリ6A」と「カテゴリ8」にはどのような違いがあるのかまとめますね。
簡単にまとめるとこのようになります。
カテゴリ | 6A | 8 |
最大速度 | 10Gbps | 40Gbps |
イーサーネット規格 | 10BASE-T | 10BASE-T 100BASE-TX 1000BASE-T 1000BASE-TX 10GBASE-T 40GBASE-T |
伝送帯域 | 500MHz | 2000MHz |
「カテゴリ6A」と「カテゴリ8」の大きな違いは対応する最大通信速度が、「カテゴリ6A」では10Gbpsまで、「カテゴリ8」では40Gbpsまで。
実に4倍の違いです。
伝送帯域も4倍も違います。
ちなみに「カテゴリ8」は2021年12月現在の最上位規格ですね。
【結果】速度はほぼ変わらなかった・・・
さてLANケーブルを「カテゴリ6A」から「カテゴリ8」に変えて測定した速度の変化を紹介します。
とその前に、LANケーブルを変えた場所を紹介。
変更した場所はONU(光回線終端装置)とWi-Fiルーターの間です。
測定にはWindows10パソコンからWi-Fiルーターを有線接続しています。
測定回数は変更前2回、変更後2回の計4回分。
変えた前後で測定していますので、時間帯による速度差異は少ない状態です。
結果は次のようになりました。
・・・ご覧の通りほぼ変わりませんでしたね。
むしろLANケーブルを変えたことでわずかに遅くなっているかもしれません。
ですが誤差の範囲でしょう。
実は対象部分(ONU-Wi-Fiルーター)のLANケーブルを、約半年前に1回変更しています。
このときは「カテゴリ6」から「カテゴリ6A」に変えました。
詳しくはこちらの記事で紹介しています。
このときも速度はほぼ変わりませんでした。
なので冒頭で少し触れたように、変更しても速度が変わらない予感がしていたわけです。
ただ速度自体は当時の方が速かったですね。
今回は日曜日の夜という、インターネットの利用が一番多いであろう時間帯で測定しましたので遅くなってしまったのかもしれません。
ちなみに変更した「カテゴリ8」のLANケーブルは、Eono(イオーノ)製1mのLANケーブル。
Amazonブランドで販売されているものです。
Amazonブラックフライデーセール(2021年11月26日~12月2日)により623円(税込)でしたね。
また今回の速度測定ではOokla「Speedtest」を使いました。
Ookla「Speedtest」は測定するサーバーによって速度が異なることがありますので注意が必要ですね。
今回はすべて「Allid Telesis Capital Corporation(Fussa-shi)」のサーバーを使いました。
環境紹介:「カテゴリ8」が発揮できない
LANケーブルの規格を変えても今回はほとんど変化がありませんでしたね。
なんとなくの予感はしていましたが、他にも理由はあると思われます。
特に測定環境。
ということで、測定環境を簡単に紹介しますね。
回線「So-net光プラス」(IPv6) ※1Gbps
自宅では光固定回線「So-net光プラス」を使っています。
さらにより速度を速くする「IPv6」のオプションも使用中。
速度は最大1Gbpsまで対応しています。
・・・最大1Gbpsまでなんですよね。
はじめに紹介したように「カテゴリ8」のLANケーブルでは40Gbpsまで対応。
そもそも「カテゴリ6A」のLANケーブルの時点で10Gbpsまで対応しています。
つまり「So-net光プラス」を契約している以上、「カテゴリ6A」以上のLANケーブルにしても意味がないことになりますね。
どうやっても1Gbps以上の速度は出ませんから。
ルーター「WSR-1166DHPL」 ※1Gbps
「カテゴリ8」のLANケーブルに接続したWi-FiルーターはBUFFALO製の「WSR-1166DHPL」です。
有線では最大1Gbps、無線では最大866Mbpsまで対応しています。
・・・ルーターも有線で最大1Gbpsまで。
つまり「WSR-1166DHPL」を使用している以上、40Gbps対応の「カテゴリ8」のLANケーブルにしても意味がありません。
どうやっても1Gbps以上の速度は出ませんからね。
測定PCまで「カテゴリ6A」のケーブル
そして何より「カテゴリ8」のLANケーブルにしても測定速度が変わらなかった最大の原因はこれかもしれません。
測定しているWindows10パソコンからWi-Fiルーターまでは「カテゴリ6A」のLANケーブルで接続しています。
はじめに紹介したように「カテゴリ6A」のLANケーブルの最大速度は10Gbpsで「カテゴリ8」のLANケーブルの最大速度は40Gbps。
そもそも契約回線やWi-Fiルーターが最大1Gbpsまでしか対応していませんので意味がないと思われますが、伝送帯域が約4倍も異なります。
伝送帯域は大きければ大きいほど、送られる情報量も大きくなります。
なので少なからず実速度に影響してくると思われますね。
しかし紹介したようにWindows10パソコンからWi-Fiルーターまでは「カテゴリ6A」のLANケーブルを使用。
そのためONU(光回線終端装置)とWi-Fiルーターを「カテゴリ8」のLANケーブルで接続していても、測定しているパソコンまでは「カテゴリ6A」相当の速度しか出ませんね。
なのでほとんど変化がなかったものと思われます。
ちなみにWindows10パソコンからWi-FiルーターまでのLANケーブルも、実は同じタイミングで変更しました。
以前は「カテゴリ5e」のLANケーブルを使っていましたね。
詳しくはこちらの記事で紹介しています。
まとめ
今回はONU(光回線終端装置)とWi-Fiルーターに接続するLANケーブルの規格を「カテゴリ6A」から「カテゴリ8」に変更したときの速度変化をまとめました。
結果はほぼ変わりませんでしたね。
そもそも測定環境がすべて最大1Gbpsまで。
「カテゴリ6A」のLANケーブルの時点で最大10Gbpsまで対応。
つまり今「カテゴリ8」のLANケーブルにしてもオーバースペックなだけで、ほとんど意味がないわけですね。
数年後、10Gbpsが当たり前の時代になれば大きく変わるかもしれません。
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