昔、Androidスマートフォン=Xperiaシリーズの時代がありましたね。
「Xperia Z3」などは名機です。
以降徐々に人気が下降。
今でこそ少しずつ復活しつつありますが、従来人気に終止符を打った機種がコレ。
「Xperia XZ2」
今回はそんな「Xperia XZ2 」を新品で買いましたのでレビューします。
どうしてこうなった・・・
でもデザイン以外は○。
2022年6月現在でもまだ使える処理性能。
目次
伝説級黒歴史「Xperia XZ2」の新品
「Xperia XZ2 」の発売は2018年5月。
今から約4年前です。
Xperiaファンなら確実にご存じのはずの、黒歴史迷機種ですね。
そんな「Xperia XZ2 」がスマホ販売ショップ「イオシス」さんでセール。
【俺達の愛した流線型】
— イオシス公式 (@iosys_official) June 6, 2022
Xperia XZ2 702SO
ネットワーク利用制限▲
SIMロック解除済み
未使用品 税込15,800円
⏬商品ページ⏬https://t.co/CZQAPZ35mH
【未使用品を約190台発掘】
この流れるようなフォルムが1周回って愛おしい…知らんけど。#イオシス #ランチパック pic.twitter.com/kVdvFapZzz
ご覧のように、なんと未使用品!
新品です!
どこから出てきたのでしょうねw
価格は15,800円(税込)。
ソフトバンク版です。
(型番:702SO)
注意点はネットワーク利用制限が▲(いわゆる赤ロムの可能性)、しかし赤ロムだった場合は永久保証されます。
その他イオシスさんによる6ヶ月の保証がありますね。
販売されてから約2週間(2022年6月19日現在)経過していますが、まだ在庫はありますね。
大手ECサイトでは、楽天市場でも買うことができます。
イオシスさんは楽天にも出店していますから。
ただし価格は2,000円高く、17,800円となっています。
内容物:ほぼ本体のみ
さて「Xperia XZ2 」を開けていきましょう。
といってもイオシスさんで扱っている未使用品は動作確認のための通電作業により既に開封済み。
なので内容物の確認ですね。
内容物は次の通り。
・「Xperia XZ2」本体
・USBType-C-イヤホン端子変換アダプタ
(兼TVアンテナ)
・クイックガイド、保証書 等
内容物はシンプル。
ほぼ本体のみです。
まあ「Xperia」シリーズは結構前からこんな感じですね。
本体以外に特徴的な物は、テレビアンテナ兼用のUSB Type-C-イヤホン端子変換アダプタでしょう。
これも「Xperia」シリーズなら結構前から付属されている物。
しかし今まではイヤホン端子の延長コードのようなタイプでした。
理由は後で紹介しますね。
その他、保護フィルムや保護ケースが必要な場合は別途購入になります。
本体デザイン:どうしてこうなった…
「Xperia XZ2 」本体のデザインを見ていきましょう。
といっても、その異常なデザインさはご存じの方も多いでしょう。
背面はこんな感じ。
ご覧のように購入カラーは「リキッドシルバー」。
カラーは悪くありません。プラスチック製ガラス製(修正 m(_ _)m)ですが、光沢があるので高級感もあります。
中心にカメラレンズと指紋認証センサーがありますね。
この指紋認証センサーもなかなか厄介なものですが、最大の問題は次。
側面を見てみるとこんな感じ。
背面はこんもりと膨らんでいます。
(見にくくて申し訳ないです m(_ _)m)
イオシスさんのツイートでも「この流れるようなフォルム」となっていますね。
これが大問題。
次で紹介しますね。
側面の詳細は下側左からUSB Type-C端子、マイク。
上側左からSIMスロット、マイク。
右側面は左側(上)から音量ボタン、電源ボタン、カメラボタンとなっています。
材質はアルミですね。
SIMスロットを開けるとこんな感じ。
「Xperia」シリーズ特有のSIMピン要らず、指の爪だけで開けることができるSIMスロットです。
SIMカードとmicroSDを入れることができますね。
デザイン上、唯一の正当進化は画面でしょうか。
こちらも詳しくは後ほど紹介します。
ちなみに重さは実測199gと重量級。
2022年現在の今ではこのくらいの重さのスマホも結構ありますが、2018年当時では全然ありませんでしたね。
超回転ランチパック
先程背面は「こんもり膨らんでいる」と紹介しました。
平らな場所に置いて回転させるとこんな感じ。
同じような背面を持っていた、過去モデル「Xperia UL」(2013年5月発売、auから)・「Xperia ZL2」(2014年5月発売、auから)とも比較しています。
これはヒドイなぁ。
— アキラ (@akirakira_memo) June 12, 2022
Xperia XZ2、軽い力でもめっちゃ回転するw
同じようにランチパックって言われていたXperia ULやXperia ZL2の比じゃないなぁ。
ただ持つには悪くないかも。
手の形には合う方だし。
…だとしたら今度は指紋認証センサーの位置がおかしいけれど。
本当にどうしてこうなった。 pic.twitter.com/8hGXFPKFSt
ツイートしたようになかなかのヒドさ。
軽い力で回転させるだけで、めちゃくちゃ回りますw
これら3機種はその形状から「ランチパック」と揶揄されていますが、「Xperia XZ2 」は比較にならない程のランチパック度数ですね。
それもそのはずでお互い重ねるとこんな感じ。
上から「Xperia UL」、「Xperia ZL2」、「Xperia XZ2 」。
「Xperia XZ2」の背面だけが異常に丸いことがわかるのではないでしょうか。
「Xperia UL」と「Xperia ZL2」はこんもりしているものの、背面の多くは平たくなっています。
・・・そりゃあかなり回転するわけです。
おかげで狭い場所に置いていたら何度落としたことか
( ̄▽ ̄;)
ツイートしたように、「Xperia XZ2 」の流線型はおそらく手に持ったときのピッタリ感に合わせて作られているのでしょう。
年々巨大化するスマホ。
持ちやすくするための工夫ですね。
しかしそれならば、今度は「指紋認証センサー」位置がおかしかったりします。
指紋センサー:なぜここに?
前モデル(Xperia XZ1)まで「Xperia」シリーズの代名詞であった、側面にあった指紋認証センサーが「Xperia XZ2 」では背面になりました。
背面に変わったことは悪くありません。
しかし問題はその位置。
指紋認証させるために、実際に手に持ってみるとこんな感じになります。
しかしこの場合、スマホを持つには不安定。
「Xperia XZ2 」の下側を持つことになりますからね。
安定して持つには中心近くを持つ必要があります。
するとこんな感じ。
カメラレンズ近くに人差し指が来ます。
指紋認証センサーへは人差し指を曲げるしかありません。
そのため指紋認証センサーに指を当てたはずなのに、カメラレンズであることもしばしば・・・
当てたときの感覚も似ていますし。
保護ケースを装着すると多少感覚が変わるかもしれませんが、位置がおかしいことには変わらないでしょう。
持ちやすくするために流線型背面にしたのに、持ったら使いにくい指紋認証・・・
矛盾していますね。
「Xperia XZ2」、どうしてこうなった・・・
ただ指紋認証の精度は結構いいですね。
すぐに反応します。
イヤホン端子がなくなる…
「Xperia XZ2 」ではさらに変化が続きます。
前モデル(Xperia XZ1)まで、本体にイヤホン端子が搭載されていました。
しかし「Xperia XZ2 」ではイヤホン端子を廃止。
既にご覧いただいた、本体側面を見れば明らかですね。
そのためUSB Type-C-イヤホン端子変換アダプタが付属されたわけです。
テレビアンテナも兼用で。
合理的ではあります。
イヤホン端子廃止は理由は明らかで、当時の流行に合わせたもの。
2016年に、イヤホン端子が廃止された「iPhone 7 」が発売されて以降、多くのスマホではイヤホン端子が廃止され始めました。
「Xperia」シリーズもその流れに乗って、ついに「Xperia XZ2 」でイヤホン端子を廃止。
しかし同時に「Xperia」シリーズのアイデンティティを失ったことにもなります。
メーカーであるソニーは、音楽プレイヤー「WALKMAN」や数々のイヤホン・ヘッドホンを販売している、音環境企業の老舗。
変換アダプタは付属されたもののイヤホン端子の廃止は、ファンが離れる原因の一つにもなりましたね。
ちなみに最新の「Xperia」シリーズ、例えば「Xperia 5 III」などでは、イヤホン端子が復活しています。
2022年現在の「Xperia」シリーズは自我を貫いていますね。
正当進化は大きな画面
「Xperia XZ2 」の変化はまだありますが、これは唯一の正当進化でしょう。
前モデル(Xperia XZ1)に比べて、画面が大きくなりました。
左が「Xperia XZ2 」、右が「Xperia XZ1」。
若干「Xperia XZ2」の本体サイズが大きいものの、前面に占める画面サイズが大きくなっていることがわかるでしょう。
2018年5月当時、心機一転した「iPhone X」が発売されていました。
これは数々のスマホメーカーに大きな影響を与えましたね。
額縁(ベゼル)なしの全画面化です。
「Xperia XZ2 」でもその流れに乗り、画面が大きくなりましたね。
画面サイズは5.2インチ(Xperia XZ1)から5.7インチ(Xperia XZ2)に。
アスペクト比は16:9(Xperia XZ1)から18:9(Xperia XZ2)になりました。
ただ完全な全画面化には至らず、中途半端な状態に・・・
それでも「画面を大きくした」という点では正当進化と言えるでしょう。
でも性能はヨシ。さすが当時のハイエンド
さてここまで「Xperia XZ2 」のデザインを酷評してしまいましたね。
仕方ありません。
ツッコミどころ満載。
ソニーも認めるレベルの失敗デザインですから。
しかし性能はかなりのものです。
何せ、当時最上級のスペックを誇りますからね。
処理性能は一級品:まだ使える
「Xperia XZ2 」の処理性能は簡単に紹介すると次の通り。
・メモリ:4GB
・ストレージ:64GB(microSD対応)
CPUは当時最高性能を誇ったもの。
ハイエンドスマートフォンに分類されるものです。
そのため2022年現在でも、まだ使えるレベルですね。
試しにChromeによるネット閲覧、Twitterの閲覧・投稿などをしてみました。
普通に快適です。
処理の遅さは感じませんね。
ポケモンGOもしてみましたが、普通にプレイできました。
動作が重い感じはありませんでしたね。
AnTuTuベンチマークテスト(V9.3.9)で性能を可視化してみると、約38万点。
これは2021年に発売されてヒットしている「OPPO Reno5 A」と同じくらいの性能ですね。
(OPPO Reno5 A:約38万点)
そのため「Xperia XZ2」は、2022年現在でもミドルハイスマートフォン相当の性能があります。
ただ「原神」等の発売当時未配信だったハイスペックな3Dゲームをするには向かないかもしれませんね。
処理性能は今でも通用するレベルですが、電池持ちはあまりよくありません。
試しにネット閲覧を1時間してみたところ約9%減少。
バッテリー容量は3,060mAhですので、現在のスマホを基準すると少なめですね。
ただしOSは少し古め
はじめに紹介したように「Xperia XZ2 」の発売は2018年5月。
初期搭載OSはAndroid 8です。
AndroidスマートフォンのOSアップデートは2年前後の場合が多く、「Xperia XZ2 」もアップデートをもう望めません。
さらにソフトバンク版の「Xperia XZ2 」は、なんと1回しかOSアップデートがありません。
そのため最終OSは「Android 9」ですね。
ドコモ版・au版ならばもう1回、Android 10までアップデートできるようですが。
今でも通じる処理性能の「Xperia XZ2」の未使用が15,800円という、比較的安めな価格である理由はこの影響もあるのでしょう。
最終OS(Android 9)にアップデートした「Xperia XZ2 」のスクリーンショットをいくつか載せておきますね。
■ロック画面
■ホーム画面
■アプリ一覧
■通知領域・クイック設定
■設定
ちなみにアップデートにはものすーごく時間がかかりました。
計15回、約3時間ですね。
電池も約40%減少。
5回目のアップデートでAndroid 9にアップデート。
以降はOSバージョンの影響なのか、ダウンロードやインストール速度が速くなったように感じましたね。
それなりの単眼カメラ
さて最後に「Xperia XZ2 」のカメラを試しておきますね。
性能は次の通り。
単眼レンズです。
中央部分を最大ズームで撮影。
8倍です。
夜景はこんな感じですね。
室内はこんな感じ。
すべてデフォルトの設定で撮っています。
昼景は比較的キレイなものの、ズーム性能や夜景はあまり・・・ですね。
特に夜景は電灯の白飛びが結構ヒドめ。
やはり約4年前のスマホカメラと言うべきでしょう。
※ブログ上に載せるために実際の写真より写真サイズを小さくしています。
そのため実際の写真とブログに載せてある写真は見え方が異なる場合があります。
ちなみにインカメラは約500万画素となっています。
「Xperia XZ2」・まとめ
今回は今さらながら「Xperia XZ2 」をレビューしました。
デザインは伝説級のヒドさ。
・位置がおかしい指紋認証センサー
・廃止されたイヤホン端子
改めて実際に手に取ってみるて、そのヒドさを知りましたね。
唯一の正当進化したデザインと言えば「大きくなった画面」でしょうか。
しかしデザイン以外はよいでしょう。
処理性能は2022年現在でもまだ使えるレベル。
動作の重いゲームをしないなら十分使えますね。
ただOSのアップデートは、もう見込めませんので注意ですね。
【YouTube】「Xperia XZ2」動画
参考:「Xperia XZ2」のスペック
機種名 | Xperia XZ2 |
メーカー | SONY(ソニー) |
発売日 | 2018年5月31日 |
OS | Android 8.0 ※ソフトバンク:Android 9まで ※ドコモ・au:Android 10まで |
CPU | Snapdragon 845 |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB |
メインカメラ | 約1,920万画素 |
フロントカメラ | 約500万画素 |
バッテリー容量 | 約3,060mAh |
画面解像度 | 2,160×1,080(フルHD+) |
画面サイズ | 約5.7インチ(液晶) |
サイズ (高さ×幅×厚さ) | 約153㎜×約72㎜×約11.1㎜ |
重さ | 約198g |
色 | ソフトバンク: リキッドブラック / リキッドシルバー / ディープグリーン ドコモ、au: リキッドブラック / リキッドシルバー / ディープグリーン / アッシュピンク |
ネットワーク | 4G ※それぞれのキャリアのみ対応 |
SIM | nanoSIM |
その他 | おサイフケータイ(FeliCa):対応 防水(IPX5/IPX8)防塵(IP6X):対応 microSD:対応(最大400GB) ワイヤレス充電:対応 イヤホンジャック:なし 生体認証:指紋 |
価格(税込) | イオシス:15,800円 ※2022/6/19現在 ※ソフトバンク版 ※未使用単体(通電のため開封済み) 発売当時 ソフトバンク:102,720円(一括) ドコモ:94,608円(一括) au:95,040円(一括) |
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