SONYのスマートフォンと言えば「Xperia」シリーズ。
2023年4月現在は「1」「10」「5」「Ace」と4シリーズを展開していますが、その中でも性能と価格のバランスが取れた「10」シリーズが人気ですね。
今回はそんな「10」シリーズの最新モデル「Xperia 10 IV」を買いましたのでレビューします。
「これがあのXperia?」って思うほど電池持ちが良い!
コンパクトなのにこれはすごい。
目次
未使用「Xperia 10 IV」:31,180円+pt
今回購入したものはソフトバンク版の「Xperia 10 IV」(A202SO)。
回線契約なし、本体のみの未使用品です。
「楽天市場」(じゃんぱら楽天市場店)で購入しました。
価格は31,180円(税込)。
しかし当時「楽天お買い物マラソン」(4月9日20:00~4月16日01:59)もしており、諸々の還元ポイントで実質約28,000円(税込)で買うことができましたね。
発売日は2022年7月8日なので約10ヶ月前。
発売当時の価格は74,880円(税込)なので、今では約60%オフ。
かなり安くなり、買いやすくなっていますね。
ちなみに「じゃんぱら」はスマホなどを専門に扱っているショップ。
直販サイトでは29,980円(税込)で買うことができます。
楽天ポイントを考慮しないなら、現状これが最安ですね(2023年4月28日現在)。
他にも「イオシス」(こちらもスマホショップ)でも扱っており、価格は少々高めですが34,800円(税込)で販売されています。
※価格は2023年4月28日現在。
内容物:本体のみ
さて「Xperia 10 IV」を開けてレビューしていきますね。
といってもじゃんぱらで扱っている未使用品は動作確認のための通電作業により既に開封済み。
開封済みですが、物は新品そのものです。
内容物は次の通りですね。
・「Xperia 10 IV」本体
・お願いとご注意
・クイックスタート
内容物は非常にシンプルで、本体のみしか入っていません。
保護フィルムや保護ケースはありませんので、必要な場合は別途購入する必要がありますね。
ケーブルやACアダプタなど充電関連の付属品もありません。
こちらも必要なら別途購入することになります。
本体デザイン:シンプルスタイリッシュ
「Xperia 10 IV」本体のデザインを見ていきましょう。
背面はこんな感じ。
シンプルな見た目をしています。
反射がないマットな背面ですね。
左上には3眼のカメラレンズがあります。
最近のXperiaシリーズはこのようなスタイリッシュなデザインが主流。
自分としては好みなデザインです。
ご覧のように、自分が購入したカラーは「ミント」。
そのためカワイイデザインにも感じられますね。
ソフトバンク版は他にもブラック・ホワイトがあります。
側面はこんな感じ。
側面を見ると、可愛らしさが一層感じられますね。
ご覧のように全体的には角張ったデザインをしています。
下側は左からUSB端子(Type-C)・マイク。
右側面は左(上側)から音量ボタン・電源ボタン。
上側は左からイヤホン端子・マイク。
左側面にはSIMスロットがあります。
電源ボタンは指紋認証センサー兼用。
電源ボタン兼用の側面指紋認証はXperiaシリーズの伝統ですね。
指紋認証の精度は良好。
失敗することはありません。
ただその色は黒いため「ミント」では目立ちますね。
またご覧のようにカメラレンズの出っ張りはほとんどありません。
画面(前面)はこんな感じ。
最近のXperiaシリーズの特徴の一つが細長画面。
ご覧のようにかなり長く感じます。
画面アスペクト比は21:9なので、iPhoneなどに比べるとやはり長いですね。
しかし縦長であるおかげで便利な機能もあったりします。
詳しくは以降で紹介しますね。
また「インカメラ」が目立たないのもXperiaシリーズの特徴。
iPhoneをはじめ、他のスマホは「ノッチ」や「パンチホール」でインカメラがどうしても目立っていますからね。
ちなみにスピーカーはどこにあるかというと、画面の下側にあります。
SIMスロットを開けるとこんな感じ。
SIMピンを使わず、爪(指)だけで開けられますね。
nanoSIMカードとmicroSDカードを1つずつ入れることができます。
コンパクト:iPhone 7と比較
「Xperia 10 IV」のサイズ感をわかりやすくするため「iPhone 7」(右)と比べてみました。
縦に長いですが、横幅は同じため比較的コンパクト。
なので持ちやすいですね。
ただ画面を比較するとその細長さがよくわかります。
公称サイズは次の通り。
約153㎜ × 約67㎜ × 約8.3㎜
画面サイズ:6.0インチ
重さは実測で163g。
最近のスマホの中では軽め。
端末の持ちやすさもあり、見た目以上に軽い印象ですね。
小さくても電池持ち良しなミドルスマホ
ここからは「Xperia 10 IV」の性能面を見ていきますね。
はじめに紹介したように「10」シリーズは、性能と価格のバランスが取れたシリーズ。
Xperiaに限らず、この約3年でスマホの価格は急上昇。
性能最上位機種「Xperia 1 IV」は、なんと約20万円します。
さすがにこれは手が出せませんね・・・
「Xperia 10 IV」は性能を抑えることでリーズナブルな価格となっています。
その性能は、中性能(=ミドルレンジ)ですね。
だからと言って見た目には妥協がなく、先程デザインで紹介したようにスタイリッシュ。
安っぽくありません。
そして持ちやすくもあった比較的コンパクトな見た目ですが、その大きさに反して実は電池持ちがかなり良かったりします。
標準的なAndroidでシンプル
まずはOSやUIなど、画面内の見た目を紹介しますね。
「Xperia 10 IV」の初期搭載OSは「Android 12」。
しかし2023年1月には「Android 13」が配信されています。
なのでアップデートしました。
以降の紹介は「Android 13」となっています。
Androidスマートフォンは独自にカスタマイズされていることがありますが、「Xperia 10 IV」の場合は「標準的なAndroid」。
ノーカスタマイズ(AOSP)です。
「Xperia 10 IV」のスクリーンショットをいくつか貼りますね。
「Android 12」から「Wi-Fiとモバイルネットワークの統合」により、Wi-Fiはワンタップで切り替えできなくなっていますね。
※一度「インターネット」を選択してからオンオフ。
電源メニューはデフォルトでは、「電源ボタン」と「音量大ボタン」同時押し。
「電源ボタン長押し」では「Googleアシスタント起動」になりますね。
「設定」から「電源ボタン長押し」で電源メニューにすることも可能です。
※「設定」→「システム」→「ジェスチャー」→「電源メニュー」。
と、このように基本的な機能は「標準的なAndroid」となっており、シンプルです。
ですがオリジナルの機能もありますね。
その一つが「サイドセンス」。
デフォルトでは右側面にあるバー。
ここをダブルタップすることで開ける、いわゆる「アプリのクイック起動」ですね。
上側のアプリを起動すると全画面で、下側のアプリを起動するとポップアップ画面で表示されます。
もちろん同時に使用することも可能。
ポップアップ画面は自由にサイズも変更できますね。
その「サイドセンス」のもう一つの機能が、「21:9 マルチウィンドウ」。
上下半々でアプリを起動できます。
例えば、上でYouTube、下でChromeだとこんな感じ。
位置を調節して、上側で動画視聴(YouTubeなど)、下側でネット閲覧(Chromeなど)するならちょうどよいサイズ。
画面が縦長の「Xperia 10 IV」は、このマルチウィンドウ機能が使いやすくなっていますね。
▲YouTubeはアキラのチャンネル動画(登録してね!こちら)
他にも上質な「音」を体験できるようになっているところ、さすがSONYのスマートフォンと言えるでしょう。
※補足
・360 Reality Audio(360 Upmix):ヘッドホンのみ対応。
・DSEE Ultimate:いわゆる「ハイレゾ」。ハイレゾ対応ヘッドホンが必要。
またプリインストールアプリ一覧はこんな感じ。
プリインストールアプリは結構多めです。
「ソニー」関連もそこそこありますが、「ソフトバンク」関連も多いですね。
処理性能ミドルで価格とのバランス良し
「Xperia 10 IV」の処理性能は簡単に紹介すると次の通り。
・メモリ:6GB
・ストレージ:128GB(microSD対応)
先述の通り、グレードは「ミドル」(中性能)ですね。
これは基本的に何をするにも困ることがない性能です。
Chromeによるネット閲覧はサクサク動作。
Twitterアプリの使用も問題ありません。
他にもポケモンGOのプレイもしてみましたが、こちらも基本的には問題なしですね。
画面サイズは6.0インチ。
有機ELなので発色もいいですね。
このようにゲームも比較的快適なので特に困ることはありませんが、だからこそ気になってしまうところが「スピーカー」。
先述の通り「Xperia 10 IV」のスピーカーは画面下側にありますが、その1点からしか出ない「モノラル」仕様となっています。
上位モデルは画面上(受話口)からも音が出力される(=ステレオ)なんですけれどね。
SONYと言えば、やはり「音」。
本体デザインなど、全体のクオリティが良いだけに、これは残念ですね。
特に横持ちにしたときに片側からしか音が出力されないのは、結構違和感があります。
最上級の環境でゲームをプレイ、または動画を視聴したい場合は満足できませんね。
性能を可視化するAnTuTuベンチマークテストをしてみると、約40万点でした。
約1ヶ月前に「OPPO Reno7 A」についてもレビューしましたが、こちらも約40万点。
まあ処理性能に大きく関わってくる、CPUとメモリが全く同じですからね。
ほぼ同じになるとは思っていました。
その他仕様面を見てみると、おサイフケータイ(FeliCa)や防水防塵(IP68)に対応。
なので日常生活に不便はありませんね。
電池持ちイイ(放置:1%減/6時間)
「Xperia 10 IV」のバッテリー容量は約5,000mAh。
比較的コンパクトな見た目に反して大容量です。
公式でもその辺りを謳っていますね。
そのため電池持ちは抜群!
例えばYouTubeの動画を1時間再生してみたところ減少量は約3%。
単純計算して、動画は約33時間充電なしに見ることができますね。
かなり長い時間使えます。
しかも何もせずに放置しているだけでは、電池が全然減らない!
6時間経ってやっと1%減少する、と言った感じです。
自分は昔からXperiaシリーズを愛用していて過去に何機種か使っていますが、「Xperia=あまり電池が持たない」状態が多かったように感じます。
愛用者でもこのように感じていましたからね。
しかし「Xperia 10 IV」は、めちゃくちゃ電池が持ちます。
「これがあの電池持ちが悪かったXperia!?」って思うほど、電池持ちが良いですね。
ただネット閲覧など、使用している際はそれなりに電池が減っていきます。
ライトな使い方で丸1日使ってみたところ、減少量は約18%でした。
※使用内容:ネット閲覧約1時間半。
そこそこ減っていますね。
しかしそれでも昔のXperiaよりはかなり長持ちしている印象。
それなりに使っても3日以上は充電なしで使えるのではないでしょうか。
3眼カメラ:それなりに撮れる
スマートフォンのメイン機能の一つがカメラ。
「Xperia 10 IV」のアウトカメラは3眼構造となっています。
性能は次の通り。
16mm F値2.2
・約1,220万画素(広角)
27mm F値1.9
・約800万画素(望遠)
54mm F値2.2
いくつか写真を撮ってみました。
同じ場所で広角撮影するとこんな感じ。
最大倍率(10倍)ズームで中央部分の撮影。
花を撮ってみるとこんな感じ。
夜はこんな感じ。
室内のぬいぐるみを撮るとこんな感じ。
すべてデフォルトの設定で撮っています。
カメラは「それなりに撮れる」と言ったところでしょうか。
メインレンズ(広角)で撮ると割とキレイですが、超広角や望遠は正直に言うと微妙です。
超広角は鮮やかさが足らないような感じ。
望遠は少し粗いですね。
夜の写真に至っては、電灯の白飛びが激しめで全体的に明るい感じ。
HDRが効きすぎなのかもしれませんね。
レンズの画素数自体があまり高くないため、「Xperia 10 IV」のカメラは最近のスマホとしては少々物足りない感じです。
※ブログ上に載せるために実際の写真より写真サイズを小さくしています。
そのため実際の写真とブログに載せてある写真は見え方が異なる場合があります。
ちなみにインカメラは約800万画素となっていますね。
関連記事
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・【10年の進化】「Xperia 10 IV」と昔のXperiaのカメラを比較
SoftBank版なのでSoftBank回線推奨
「Xperia 10 IV」は4G・5Gのネットワークに対応。
5Gはsub6のみ対応となっており、ミリ波には非対応です。
SIMスロットから「nanoSIM」に1つに対応していますが、実は「eSIM」にも対応。
そのため「デュアルSIM仕様」となっており、同時に2つのSIMが使えますね。
ただ「Xperia 10 IV」は、ドコモ・au・ソフトバンクとそれぞれのモデルがあり、同時にネットワークもそれぞれで最適化されています。
特に5Gには大きな差があります。
楽天モバイル版や、約1ヶ月半前に発売されたオープン市場SIMフリー版なら、どのネットワークでも問題ないですけれどね。
自分が購入した「Xperia 10 IV」は、はじめに紹介したように「ソフトバンク版」。
そのため今回のソフトバンク版「Xperia 10 IV」(A202SO)の場合は、ソフトバンク回線での使用推奨ですね。
他の回線ではSIMを入れても圏外になってしまう可能性があります。
なのでデュアルSIM仕様となっていても、最大限に活用することはできませんね。
ソフトバンク系SIMを安く使いたい場合は、オンライン専用ブランドの「LINEMO」がオススメでしょう。
月額990円(税込)~という安さで利用できます。
「Xperia 10 IV」・まとめ
今回は「Xperia 10 IV」をレビューしました。
バッテリー容量は5,000mAhと大容量。
そのため電池持ち抜群!
「これが電池持ちが悪かったあのXperia!?」って思うほど電池持ちが良いですね。
なのに本体サイズは比較的コンパクト。
このような小さなボディでそのような大容量バッテリー。
どのように実現しているのか不思議なくらいです。
その他処理性能等は、基本的に何をするにも困ることがない性能。
日常生活で使うには十分です。
ただ全体のクオリティが良いだけに、スピーカーがモノラル仕様なのは残念ですね。
やはり「SONY=良質な音」のイメージがありますから。
またカメラもそれなりに撮れる程度の性能なので、エンタメ使用としては少々物足りないスマートフォンとなっていますね。
参考:「Xperia 10 IV」スペック
機種名 | Xperia 10 IV |
メーカー | SONY(ソニー) |
発売日 | 2022年7月8日 ※オープン市場SIMフリー:2023年3月10日 |
OS | Android 12 |
CPU | Snapdragon 695 5G |
メモリ | 6GB |
ストレージ | 128GB |
メインカメラ | 約800万画素(超広角) +約1,200万画素(広角) +約800万画素(望遠) |
フロントカメラ | 約800万画素 |
バッテリー容量 | 約5,000mAh |
画面解像度 | 2,520×1,080(フルHD+) |
画面サイズ | 約6.0インチ(有機EL) |
サイズ (高さ×幅×厚さ) | 約153㎜×約67㎜×約8.3㎜ |
重さ | 約161g |
色 | ブラック / ホワイト / ミント ※ドコモ、au、楽天モバイル:上記+ラベンダー ※オープン市場SIMフリー:ブラック / ホワイト |
ネットワーク | 4G・5G(sub6) ※各キャリアでそれぞれの回線推奨(特に5G) ※オープン市場SIMフリー:どの回線でも使用可能 |
SIM | nanoSIM + eSIM (デュアルSIM対応) |
その他 | おサイフケータイ(FeliCa):対応 防水防塵:対応(IP68) microSD:対応(最大1TB) ワイヤレス充電:非対応 イヤホンジャック:あり 生体認証:指紋 |
価格(税込) ※発売当時 | ドコモ:64,152円(一括) au・UQモバイル:69,985円(一括) ソフトバンク:74,880円(一括) 楽天モバイル:59,800円 オープン市場フリー:60,500円 2023年4月28日現在は以下の価格でも買える ※回線契約なしの未使用品 ○ソフトバンク版 ・楽天市場:約32,000円~ ・じゃんぱら:29,980円 ・イオシス:34,800円 ○ドコモ版 ・楽天市場:約32,000円~ |
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