「無双シリーズ」は大量の敵を一気になぎ倒す、爽快感があるアクションゲーム。
割といろいろなゲームをしている自分ですが、無双シリーズ、とりわけ「戦国無双」シリーズも結構好きだったりします。
先日、最新作「戦国無双5」のストーリーを一通りクリアしましたので、今回は評価・レビューしていきますね。
爽快感は変わらず抜群!
キレイなグラフィックに、今までにない長編ストーリー。
ただその他の点は・・・
目次
キャラ&ストーリー一新の最新作
既にご存じだと思いますが、まずは簡単に「戦国無双5」の紹介しますね。
冒頭で紹介したように「戦国無双」シリーズの最新作。
続編や外伝があったものの、前作「戦国無双4」から実に約7年ぶりのナンバリングタイトルです。
発売は2021年6月24日。
対応機種は、PlayStaion4、Nintendo Switch、Xbox One、PC(Steam)です。
そして何より、登場キャラクターやストーリーが一新されました。
前作までは「真田幸村」が主人公ポジションでしたが、今作では「織田信長」と「明智光秀」のW主人公。
さらにこの2人を中心にしたストーリーとなっています。
過去に前シリーズをプレイした方や歴史に詳しい方はわかると思いますが、「本能寺の変」が最後となりますね。
プレイアブルキャラクター(無双武将)は、27名。
そして「固有武将」と呼ばれる専用キャラデザインがあるキャラクターが10名。
計37名となっています。
価格はいずれの機種も8,580円(税込)(通常版)。
自分はPlayStation4版を買いました。
実は発売日に買っていたります。
(購入は楽天ブックス)
冒頭でも紹介したように、「戦国無双」シリーズが好きですからね。
ナンバリングタイトルは発売日に買っています。
楽天ブックスで買った、今日発売のPS4版戦国無双5が届いた。
— アキラ (@akirakira_memo) June 24, 2021
センスがあるなぁ(2つの意味で)。 pic.twitter.com/O3d1ckIJPq
楽天ブックス限定特典でオリジナル扇子が付いていましたね。
それから少しずつプレイしていたものの、同時に「スマブラSP」(大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL)にもハマっていた自分。
・・・「スマブラSP」をずっと優先してプレイしていました
( ̄▽ ̄;)
おかげで一通りのクリアが約10ヶ月後の今となってしまったわけですw
一通りストーリーをクリアした感想
さて話を戻して、「戦国無双5」を一通りクリア感想を紹介しますね。
ちなみに一通りのストーリ-クリアにかかった時間(プレイ時間)は、約36時間。
勝てずにリプレイした場合もあります。
それなりのボリュームでしたね。
アクションは爽快感抜群&キレイな絵
「無双シリーズ」と言えば、バッタバッタ敵をなぎ倒す、その爽快感あるアクション性。
「戦国無双5」も爽快感は抜群です!
ストレス発散にはちょうどいいですね。
まあでも基本的なアクション・爽快感は前作「戦国無双4」に似ていますね。
敵を集めながら突進する「神速攻撃」(PS4なら「△」ボタン)。
これだけで十分爽快感があります。
無双ゲージが貯まると発動できる必殺技「無双奥義」、さらに練技ゲージが貯まり「無双極意」をした状態で無双奥義をすると発動できる必殺技「無双奥義・皆伝」と、この辺りも前作と同様です。
ただ今作は「無双奥義・皆伝」の後にキレイな一枚絵が登場しますね(無双武将のみ)。
新たな要素と言えば「閃技」。
PS4なら「R1」ボタン+「○」「×」「□」「△」ボタンで特定の技を出せます。
「閃技」は独自ゲージがあり、一定期間経つと回復しますね。
ちなみに自分は基本的に次の「閃技」にしていました。
「△」:昂然(攻撃力上昇)
「×」:護身(防御力上昇)
「○」:快気(無双ゲージ増加)
常に攻撃力・防御力上昇、なくなったら無双ゲージ回復と、多用していましたね。
「□」ボタンは、主に膠着状態になったときの突破口として使っていました。
あとご覧のように(画像&動画)、ゲーム内グラフィックが前作からかなり変わっています。
今作では3D映像というより、「絵」に近いですね。
爽快感もありますが、全体的にキレイな印象です。
強敵もいてやり応えアリ
「爽快感抜群」と言いましたが、強い敵もいます。
これは前作「戦国無双4」でも同じでしたが、「神速攻撃」が効かない敵も多いですね。
武将はもちろんのこと、盾を構えた兵や槍を構えた兵など。
そういうときは地道に倒したり、上記の「閃技」の攻撃関連技で突破口を開いていました。
他にも敵一定エリアを強化する「陣太鼓兵」は邪魔でしたね。
いつも真っ先に倒していました。
たまに武将が「陣太鼓兵」の役割を担っていることがあって、そこは面倒でしたね。
あと実質最終戦の「本能寺の変」はなかなかの難しさ。
「織田信長」の場合も「明智光秀」の場合も、2回程負けてしまいましたね。
・・・まあキャラもほとんど強化していませんでしたし当たり前です。
基本的に技能取得はせず、戦い以外で階級も上げていませんでしたから。
あまりにも勝てなくて、「明智光秀」とパートナーの「斎藤利三」だけは結構技能を上げました。
まあでも逆に言うと、この程度で勝てましたね。
ちなみに技能以外でキャラを成長させる(階級・武器熟練度・武器錬成など)ためには施設のレベルを上げる必要があります。
メインストーリーとなる「無双演武」をクリアしても施設のレベルは上がりません。
「素材」(木材・鉱石・織布)が必要ですからね。
「素材」は拠点を守る防衛アクション「堅城演武」でしか入手できません。
ですがこのようにメインストーリーをクリアするだけなら、「素材」は必要ありませんね。
いわゆる「やり込み要素」というところでしょう。
長編ストーリーは重厚感があるが…
はじめに紹介したように「戦国無双5」は、「織田信長」と「明智光秀」を中心に「本能寺の変」辺りまでの話が描かれています。
逆に言うとこの2人の人生を掘り下げて作られていますね。
そのため過去の「戦国無双」シリーズの中では、長編ストーリーとなっています。
ストーリーは重厚感がありますね。
ただそれは「戦国無双」という「ゲーム」としての話。
実際の歴史と比較すると、結構独自の解釈となっています。
まあ今までの「戦国無双」シリーズも歴史無視のストーリーが結構ありましたからね。
割と許容範囲です。
・・・が、長編ストーリーとなっている影響からか、特に後半は歴史無視の内容が目立つ印象がありましたね。
まあストーリー性を持たせるために、そうせざる得なかったと思われます。
一例を挙げるなら次の通り。
・これにより、信長が冷徹になる
・百地三太夫が激しく信長を憎み、実質ラスボスのような存在
・オリジナルキャラ・みつきの存在感/最後まで登場するためヒロインのような扱い
織田信長編は歴史に沿っている部分も多いですが、後半の方になると独自解釈が多くなりますね。
明智光秀編に至っては、はじめから独自解釈多め。
まあ明智光秀は歴史上不明点が多いので仕方ないかもしれません。
それでも山中鹿助を中心とした関わりが、ゲーム用に作っていると言わざる得ないでしょう。
加えて後半になればなるほど、どちらかと言うと「百地三太夫編」のように感じましたね。
三太夫の思惑多めで。
また歴史上では本能寺の変後は、羽柴秀吉が天下を取っていくことになりますね。
羽柴秀吉の天下取りについての続きがありそうな終わり方となっていました。
バッドエンドになることはわかっていましたが、どこかモヤモヤするストーリーでしたね。
ちなみに「織田信長編」「明智光秀編」が終わった後は「夢幻編」があります。
いわゆるifストーリーのようですね。
自分は歴史ストーリーを終えただけで、この「夢幻編」はまだクリアしていません。
解放条件が結構面倒だったりしますから。
また一通りストーリー(信長編・光秀編)をクリアしても、一部キャラがまだ使えませんでしたね。
残っているキャラは「今川義元」と「雑賀孫一」。
「夢幻編」クリアで解放されるのかもしれません。
一新された影響は大きい…
さてここまで一通りストーリーをクリアした「戦国無双5」をまとめました。
爽快感は変わらず抜群であるものの、どこか残念な点が多い印象でしたね。
やはり「戦国無双5」でアクション以外のすべてが新しくなった影響が大きいと感じます。
キャラクターが少なくて&個性が…
前作「戦国無双4」はシリーズ最多となる、55人が参戦。
続編(戦国無双4-II)・外伝(戦国無双~真田丸~)を合わせると61人。
かなりの数です。
「戦国無双」シリーズが好きな自分としては、次はどんな武将がプレイアブルキャラクターになるのか楽しみにしていました。
しかし「戦国無双5」は27人。
固有武将を合わせても37人と前作の約半分です。
中には「山中鹿助」のように新規参戦キャラもいますが、これにはやはり残念感が否めませんね。
ただ「弥助」の参戦には驚きましたw
まあ「織田信長」「明智光秀」中心となるので、どうしても必要のないキャラも出てきます。
だからこうなってしまったのでしょう。
そのため前作まで主人公ポジションだった「真田幸村」もリストラに・・・
登場キャラも、「竹中半兵衛」など前作と近いキャラデザインとなっている場合もありますが、多くは一新されています。
主人公の「織田信長」などは、かなり変わりましたね。
そして全体的にイケメンデザインキャラが多めになりました。
まあ「戦国無双」に限らず、同じ歴史無双シリーズの「真・三國無双」でも言えることですが。
そのため似たようなキャラデザもチラホラ。
背景には「歴女」の存在がありそうですね。
ライバルの「戦国BASARA」シリーズで火が付き、相乗効果で「戦国無双」シリーズも売れました。
2022年2月17日には刀を擬人化した「刀剣乱舞」とのコラボ、「刀剣乱舞無双」(対応:Nintendo Switch / PC)も発売されました。
・・・キャラクターデザイン的に、混ざっても違和感がないのでは・・・?
と感じましたね。
特に「徳川家康」なんて。
(ファンの方を否定したわけではありません。もし不快に思われたらごめんなさい m(_ _)m)
ともあれ、キャラクターが少ないことはやはり大きいですね。
男である自分は、元々少ない女性キャラがさらに少なくなって残念に感じましたね。
メインストーリーも最後まで登場する女性キャラは「みつき」だけでしたし。
ちなみに前作までは各キャラ固有の武器でした。
今作は先に実装されている「真・三國無双」のように、全キャラが同じ武器を使えますね。
得意武器はありますが。
これもキャラクターの個性が薄くなっている一つですね。
売上&ネット評価も微妙/ただ発売は奇跡
上記のようなキャラやストーリーが一新、キャラが少なくなったことは発売前から公開されていました。
まあゲーム紹介として必要不可欠ですからね。
この影響もあるのでしょう。
「戦国無双5」の売上は微妙です。
2022年4月現在はもう少し売れているかもしれませんが、2021年6月末の時点で合計28万本。
対して前作「戦国無双4」の売上は合計約33万本。
参考:【決算レポート】コーエーテクモ、第1四半期は過去最高業績 『戦国無双5』28万本、『NINJA GAIDEN』24万本、モバイルも高成長
参考:Wikipedia/戦国無双4
Google先生に「戦国無双5」と聞くと、「ひどい」というワードもありますね。
また「戦国無双5」(PS4版)はAmazonで既に3,000円以下。
対して前作の完全版「戦国無双4 DX」(PS4版)はAmazonで未だに5,000円以上だったりします。
※2022年4月現在。
正直、いろいろな意味で微妙と言わざる得ないでしょう。
実際にプレイした自分もそう思いましたからね。
ナンバリングタイトルでなければ、もう少し違った評価になっていたかもしれませんが・・・
・・・とここまで酷評をしてきましたが、「戦国無双5」が発売されたこと自体が奇跡的なこと。
どうやら前作の「戦国無双4」で完結となっているようです。
まあキャラクターも61人も出していますしね。
しかもリストラなく全キャラ登場。
そのため次をどうするか、ということで7年も費やしたとのこと。
結果生まれた「戦国無双5」は、初代「戦国無双」のリメイク的なもののようです。
参考:『戦国無双5』鯉沼Pにインタビュー。初代『戦国無双』を信長と光秀をメインにイチから描き直す! デザインを一新した狙いや物語のコンセプトなどを訊く
ということは、今後は「戦国無双2」、「戦国無双3」、「戦国無双4」のリメイク的な感じにつながっていくのでしょう。
その過程で「真田幸村」等も復活すると思われます。
ただこのように「戦国無双5」の売上も評価も微妙。
ファンとしては続いてほしいところですが、今作が最後となってしまう可能性もあり得ますね・・・
まとめ:爽快感抜群でまあまあ楽しめたが…
今回はストーリーを一通りクリアした「戦国無双5」について評価・レビューしました。
アクションの爽快感は変わらず抜群。
ストレス発散にはちょうどいいですね。
また今までの「戦国無双」シリーズにない長編ストーリーは重厚感があります。
しかしその長編ストーリーの影響からか、歴史無視の内容が今までよりも目に付いてしまいました。
まあ「ゲーム」として成り立たせるために仕方ない部分もあります。
また発売前からわかっていたことですが、やはりキャラの少なさはユーザー側からしたら大きな影響がありますね。
あと似たようなキャラデザ(イケメン)が多くなってきて、個性がなくなってきているところも・・・
キャラ固有だった武器もなくなってしまいましたし。
しかしプロデューサーのインタビューから、「戦国無双5」が発売されたこと自体が奇跡的なこと。
一ファンとして、次回作が発売されたらしっかり買いたいところです。
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