iPhoneをはじめ、スマートフォンの価格は年々高くなっていますね。
しかし中には1万円台で買えてしまうスマートフォンもあったりします。
その安さからこれらは「格安スマホ」と呼ばれていますね。
今回はそんな格安スマホの一つ、「Libero 5G IV」を買いましたのでレビューします。
AnTuTuは約34万点。
格安スマホの中では少し低めだが大差はない。
目次
「Libero 5G IV」レビュー:格安な1万円台
今回購入したものはY!mobile版の「Libero 5G IV」(A302ZT)。
メーカーはZTEです。
回線契約なし、本体のみの未使用品です。
「楽天市場」で購入しました。
価格は11,705円(税込)。
しかし当時「楽天スーパーセール」(2024年3月4日20:00~3月11日01:59)もしており、諸々の還元ポイントでさらに安く買うことができましたね。
他にもいろいろ購入したため詳しい還元ポイント量は不明ですが、単体で10%程度の還元量はありそうです。
なので実質約11,000円(税込)でしょうか。
発売日は2023年12月7日なので約3ヶ月前。
発売当時の価格は21,996円(税込)なので、今では約50%オフ。
安くなり買いやすくなっていますね。
他にもスマホショップ「イオシス」や「じゃんぱら」などでも、回線契約なしの未使用品は購入可能ですね。
※イオシス:12,800円、じゃんぱら:12,980円(2024年3月28日現在の税込)
Y!mobile自身からならさらに安く、なんと本体価格1円(税込/一括)で買うことができます。
かなり安いですね。
※新規契約または他社からの乗り換え(MNP)
かつ シンプル2 M/Lの場合
※2024年3月28日現在
ちなみに読み方ですが「リベロ・ファイブジー・フォー」と読みます。
名前にローマ数字が使われているスマホにSONYの「Xperia」シリーズがあります。
こちらは例えば「Xperia 1 IV」の場合、読み方は「エクスペリア・ワン・マークフォー」。
とこのように「マーク」が入ります。
紛らわしいですね (´・ω・`)
発売順はSONY・Xperiaの方が先なので、ZTEが紛らわしくしてしまっているのですが、そもそも「マーク」という言い方がわかりにくいので、この辺の紛らわしさはSONYが元凶とも言えそうです。
内容物:ほぼ本体のみ
さて「Libero 5G IV」を開けてレビューしていきますね。
といってもこちらは動作確認のための通電作業により既に開封済み。
開封済みですが、物は新品そのものです。
内容物は次の通り。
・「Libero 5G IV」本体
・SIMピン
・説明書(クイックスタート、お願いとご注意)
内容物は非常にシンプルで、ほぼ本体のみしか入っていません。
保護フィルムや保護ケースはありませんので、必要な場合は別途購入する必要がありますね。
ケーブルやACアダプタなど充電関連の付属品もありません。
こちらも必要なら別途購入することになりますね。
本体デザイン:スタイリッシュ
「Libero 5G IV」本体のデザインを見ていきましょう。
背面はこんな感じ。
左上の大きなカメラレンズが目立つ、全体的に角張った板状のデザイン。
背面の質感はマットな感じで余計な装飾はなくシンプル。
2023年の流行デザインを取り入れていますね。
スタイリッシュです。
ですがカメラレンズは少し特徴的。
レンズは2つのように見えますが、実は3つ。
上側はメインレンズ1つですが、下側はサブレンズが2つの縦並びとなっています。
日本で販売されているスマホとしては珍しい形ですね。
ご覧のように購入したカラーは「ブルー」。
他に「ホワイト」と「ブラック」の計3色があります。
側面はこんな感じ。
下側は左からマイク・USB Type-C端子・スピーカー。
右側面は左(上側)から音量ボタン・電源ボタン兼指紋認証センサー。
上側にはマイク。
左側面にはSIMスロットがあります。
ご覧のように角張ったデザインがよくわかるでしょう。
側面もシンプル・スタイリッシュですね。
またイヤホン端子はありません。
そしてカメラレンズは出っ張っていますので結構目立ちますね。
指紋認証センサーは電源ボタンと兼用。
精度は良いため失敗することはありません。
認証速度も結構速めだったりします。
生体認証は他に顔認証にも対応。
こちらも精度が良いですね。
マスクをしたままでも認証可能です。
画面(前面)はこんな感じ。
フロントカメラレンズは中央にある水滴ノッチとなっています。
SIMスロットを開けるとこのようになっています。
nanoSIMカードとmicroSDカードを1つずつ入れることができますね。
iPhone7と比べると圧倒的に大きい
「Libero 5G IV」のサイズ感をわかりやすくするため「iPhone 7」(右)と比べてみました。
その差は歴然。
「Libero 5G IV」は本体サイズがかなり大きめです。
2回りぐらい大きいでしょうか。
画面もかなり大きいですね。
そのため視認性も良いスマートフォンです。
公称サイズは次の通り。
約166㎜ × 約76㎜ × 約8.6㎜
画面サイズ:6.6インチ
数字で見ても、やはりサイズ感は大きいですね。
本体重量を測ってみると194gでした。
サイズが大きいので重量も重め。
しかし本体サイズがあまりにも大きすぎる影響からか、見た目程の重さは感じないかもしれません。
「Libero 5G IV」よりもサイズが小さくて重いスマホもあったりしますからね。
必要分網羅のローエンドスマホ
ここからは「Libero 5G IV」の性能面を中心に見ていきます。
スマホの価格と性能は基本的に比例しますね。
そのため元価格も約2万円と安い「Libero 5G IV」は、性能も低め。
「ローエンド」に分類されるスマホですね。
しかし必要分は網羅していますので、日常で困ることは少ないでしょう。
カスタマイズされたAndroid「MyOS」
まずはOSやUIなど、画面内の見た目を紹介。
「Libero 5G IV」の搭載OSは「Android 13」です。
Androidスマートフォンは独自にカスタマイズされている場合もあり、「Libero 5G IV」は「MyOS」となっていますね。
ベースはAndroidであるため、「Google Play」等は問題なく使えます。
「Libero 5G IV」のスクリーンショットをいくつか貼りますね。
「MyOS」の特徴的なものが「クイック設定」でしょう。
標準Androidの新旧のクイック設定UIを組み合わせたような形になっています。
上部分(ライト、Bluetooth、etc…)が、「Android 12」以降のUIですね。
対して下部分(機内モード、データ、etc…)が「Android 11」以前のUI。
「MyOS」は新旧UIの良いとこ取りをしているような感じですね。
もちろんそれぞれの並び順は編集できます。
また「Wi-Fiオンオフ」はワンタップで可能。
標準Androidでは、「Android 12」から「Wi-Fiとモバイルネットワークの統合」により、Wi-Fiはワンタップで切り替えできなくなっています。
これが結構評判が悪く、自分も使いにくいと思っています。
そのため各メーカーはあえて分けるカスタマイズをしていることがあり、ZTEの「MyOS」でも分けていますね。
「MyOS」は標準Androidよりも使いやすくなっています。
電源メニューは電源ボタンを5秒以上長押しで表示。
デフォルトの設定では、その間にGoogleアシスタントが起動するようになっています。
なので電源メニューを表示させるには、Googleアシスタント起動後さらに押し続けることで表示されますね。
※「設定」→「便利な機能&操作」→「Googleアシスタントのウェイクアップ」でオンオフ可。
と、このようにUIなどの見た目は標準Androidと結構異なるように見えますが、中身(機能)は標準Androidとそこまで大きな違いはありません。
「MyOS」として独自カスタマイズを名乗っていますが、Galaxyの「OneUI」、OPPOの「ColorOS」、Xiaomiの「HyperOS」(旧・MiUI)などに比べると、その独自性は低いですね。
また「Libero 5G IV」には便利な機能も搭載されており、それが「指紋認証によるアプリのクイック起動」。
ロックしていても指紋認証センサーに触れるだけで、特定のアプリを起動できます。
設定画面はこんな感じ。
推奨アプリは「カメラ」ですね。
つまり「カメラ」を設定すれば、ロックしていても指紋認証センサーに触れるだけでカメラアプリを起動できて便利です。
ただこのアプリクイック起動は触れるだけで即座に動作します。
なので「指紋認証でロック解除したいだけなのにアプリを起動してしまった」など、意図しない状況に陥ることもありますね。
便利ですが、正直使い勝手はあまり良くありません。
「アプリを起動する場合は長押し」のような設定にしてほしかったですね。
ちなみにプリインストールアプリ一覧はこんな感じ。
全体的に少なめですが、Y!mobile製であるためソフトバンク関連のアプリがありますね。
これらは当然のようにアンインストールできません(可能なのは無効のみ)。
必要分網羅で基本問題ないが、電池が
「Libero 5G IV」の処理性能は簡単に紹介すると次の通り。
・メモリ:4GB
・ストレージ:128GB(microSD対応)
先述の通り、処理性能のグレードは「ローエンド」(低性能)。
「Libero 5G IV」の処理性能は、日常生活で必要最低限度となっています。
いくつかアプリを使ってみましたのでその感想をまとめるとこんな感じ。
・マップ:問題なし
・YouTube:問題なし
・X(旧Twitter):問題なし
・ポケモンGO:基本問題ないがたまにカクツク
・原神:できないことないが、かなり重い
Chrome・マップ・YouTube・X(旧Twitter)など日常的に使うアプリの基本的な動作は、読み込み等も比較的速く問題なしですね。
ただこのように基本的な動作は問題ないものの、たまにタッチ感度が良くないように感じることがありますね。
たまに読み込みにわずかなラグがあることもあり、やはりこれは「ローエンド」(低性能)である影響でしょう。
ツール系のアプリ以外に、ポケモンGOと原神の2つのゲームを試してみましたが、ゲームプレイは厳しいですね。
ポケモンGOは基本的に問題ないものの、たまに読み込みなどの動作がワンテンポ遅れた感じ。
若干カクツクこともあります。
原神に至っては、全体的に重いですね。
適当にプレイしたりログインするくらい(読み込みも遅いが)ならばできますが、ヘビーにプレイするのは不可能です。
デフォルトの画質は「最低」でしたね。
また音は下側のスピーカーからしか出力されない「モノラル」仕様。
ゲームはもちろん、動画を視るなどのエンタメ目的では少々物足りないですね。
ですがその他仕様面を見てみると、おサイフケータイ(FeliCa)や防水防塵(IP67)に対応。
日常生活必要分の機能は網羅していますので、基本的には問題ないでしょう。
「Libero 5G IV」のバッテリー容量は約4,420mAh。
他のスマホより少々多めと言ったところでしょうか。
バッテリー持ちを検証してみたところ次のようになりましたね。
・YouTube動画1時間再生:約7%
・丸1日使用:約25%
※使用内容:ネット閲覧約1時間半
※デフォルト設定
バッテリー容量に対して、正直あまり電池持ちは良くない印象です。
自分は今までいくつかスマホのレビューをしていますが、他のスマホよりも1.5~1.8倍程度、バッテリーの減りが速いですね。
大画面による影響かもしれません。
画面表示にバッテリーを多く使いますからね。
ですがこの状態でも丸1日の使用で30%も減りませんでした。
そのためこのようなライトな使い方ならば、3日程度は問題なく電池が持ちそうですね。
AnTuTuは約34万点
処理性能を可視化できるものがベンチマークテストですね。
その中でも特によく使われるものが「AnTuTuベンチマークテスト」。
「Libero 5G IV」でもテストしてみると約34万点でした。
アプリのバージョンは「V10.2.3」です。
このスコアはローエンド(低性能)の中でも、少し低めな印象。
自分が直近で測定したスマホは、例えば以下の通りですからね。
・Galaxy A23 5G:約37万点 ※V10.1.6
・moto g53y 5G:約40万点 ※V10.1.3
・Redmi Note 10T:約38万点 ※V10.0.7-OB7
・Redmi 12 5G:約42万点 ※V10.1.9
他は異なるものの、同じCPU・同じ量のメモリを搭載している「Galaxy A23 5G」よりも低めです。
まあアプリバージョンの違いはあったりしますけれどね。
「Libero 5G IV」はたまにタッチ感度が良くないと先程述べましたが、その一端を垣間見たように感じます。
まあそれでも他と数万点とわずかな差なので、そこまで大きな違いはありませんね。
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5,000万画素でキレイなカメラ
スマートフォンのメイン機能の一つがカメラ。
「Libero 5G IV」のアウトカメラは3眼構造となっています。
性能は次の通り。
・約200万画素(深度)
・約200万画素(マクロ)
いくつか写真を撮ってみました。
最大倍率(10倍)ズームで中央部分の撮影。
花を撮ってみるとこんな感じ。
夜はこんな感じ。
1枚目が通常モード、2枚目がいわゆる夜景モード(スーパーナイト/手動でオン)です。
室内を撮るとこんな感じ。
すべてデフォルトの設定です。
自分は過去にいくつかローエンドスマートフォンのレビューをしていますが、それらに比べると比較的キレイな印象です。
画素数が5,000万画素もあるおかげでしょう。
昼景も夜景も、細部も細かくてイイ感じ。
花の写真も遠近感がありますね。
ですが微妙な写り方も多かったり。
特に最大ズームはもはや何かわからない状態。
またスーパーナイトは一見キレイに見えますが、木々の葉は加工したような違和感がありますね。
またマクロレンズを搭載しているため、被写体に近づいて撮る「マクロ撮影」(接写)もできます。
試しに先程の花を撮ってみるとこんな感じになりましたね。
※ブログ上に載せるために実際の写真より写真サイズを小さくしています。
そのため実際の写真とブログに載せてある写真は見え方が異なる場合があります。
ちなみにインカメラは約800万画素となっていますね。
Y!mobile販売なのでSoftBank回線推奨
「Libero 5G IV」は4G・5Gのネットワークに対応。
5Gはミリ波には非対応です。
SIMスロットから「nanoSIM」に1つに対応していますが「eSIM」にも対応。
そのため「デュアルSIM仕様」となっており、同時に2つのSIMが使えますね。
ただ「Libero 5G IV」は、はじめに紹介したようにY!mobileから販売されているスマートフォン。
Y!mobileはソフトバンクのサブブランドですね。
楽天市場などで販売されている未使用品を除き、他では販売されていません。
そのためネットワークはソフトバンクの周波数帯(バンド)に最適化されており、「Libero 5G IV」を使うならソフトバンク回線推奨ですね。
他の回線ではSIMを入れても圏外になってしまう可能性があります。
なのでデュアルSIM仕様となっていても、最大限に活用することはできませんね。
具体的な対応周波数帯(バンド)は次の通りです。
5G:n3、n28、n77
FDD-LTE:1、3、8
TDD-LTE:41、42
Y!mobileの他にソフトバンク系SIMを安く使いたい場合は、オンライン専用ブランドの「LINEMO」がオススメでしょう。
月額990円(税込)~という安さで利用できます。
他回線を使うなら「nubia Ivy」がいい
先述の通り一応は他回線でも使用できるものの、「Libero 5G IV」はほぼソフトバンク回線専用のスマートフォン。
ドコモ回線やau回線を使用したい場合は、あまりおすすめできません。
ドコモ回線やau回線の場合は、「nubia Ivy」(ヌビア・アイヴィ―)の方が良いでしょう。
先日(2024年3月下旬)に発売されたばかりのスマートフォンです。
「nubia Ivy」は、簡単に言えば「Libero 5G IV」の、いわゆるSIMフリー版(オープン市場SIMフリー)。
なので「Libero 5G IV」と異なり、ドコモ回線・au回線でも問題なく使用できます。
具体的な対応周波数帯(バンド)は次の通りですね。
5G:n3、n28、n77
4G:1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/26/28/41/42
「Libero 5G IV」と「nubia Ivy」は対応バンド以外にもいくつか違いがあったりしますが今回は割愛しますね。
ただ「nubia Ivy」は発売されたばかりなので、価格は高め。
Amazon等で購入できますが、約32,000円となっています。
※2024年3月28日現在。
「Libero 5G IV」・まとめ
今回は「Libero 5G IV」をレビューしました。
2024年3月現在は約1万2千円で買えてしまう格安なスマートフォンです。
実際に測定したAnTuTuベンチマークテスト結果は約34万点。
ローエンド(低性能)であるためゲーム等のエンタメ使用にはあまり向きません。
タッチしてもたまに反応が良くなかったり、電池持ちもあまり良くなかったりします。
ですが必要最低限機能は網羅していますので、日常生活する上での問題はないでしょう。
また角張っている本体デザインはシンプルでスタイリッシュ。
特徴あるカメラで撮る写真も結構キレイなので、微妙な点ばかりでもないですね。
参考:「Libero 5G IV」スペック
機種名 | Libero 5G IV |
メーカー | ZTE |
発売日 | 2023年12月7日 |
OS | Android 13 (MyOS) |
CPU | Dimensity 700 (オクタコア)2.2GHz+2.0GHz |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 128GB |
メインカメラ | 約5,000万画素(メイン) 約200万(深度) 約200万画素(マクロ) |
フロントカメラ | 約800万画素 ※水滴ノッチ |
バッテリー容量 | 約4,420mAh |
画面解像度 | 2,408×1,080(フルHD+) |
画面サイズ | 約6.6インチ(液晶) |
サイズ (高さ×幅×厚さ) | 約166㎜×約76㎜×約8.6㎜ |
重さ | 約194g |
色 | ブルー / ホワイト / ブラック |
ネットワーク | 4G・5G(ミリ波非対応) ※ソフトバンク回線推奨 |
SIM | デュアルSIM対応(nanoSIM+eSIM) |
その他 | おサイフケータイ(FeliCa):対応 防水防塵:対応(IPX5/IPX7・IP6X) microSD:対応(最大1TB) ワイヤレス充電:非対応 イヤホン端子:なし 生体認証:指紋認証、顔認証 |
価格(税込) | Y!mobile:21,996円(一括/発売当時) ※新規契約or他社からの乗り換え(MNP)で、1円 (2024年3月28日現在)
2024年3月28日現在は以下の価格でも買える |
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