iPhoneをはじめ、スマートフォンの価格は年々高くなっていますね。
それはシャープのスマホ「AQUOS」シリーズでも同じ。
しかし中には約1万円で買えてしまう、超お手頃スマートフォンもあったりします。
今回は約1万円で買った、「AQUOS wish2」をレビューします。
最低限網羅しているので基本困らないけれど、一歩が足りない。
でも価格考慮なら許容範囲かな。
目次
「AQUOS wish2」/約1万円で購入
今回購入したものはドコモ版の「AQUOS wish2」(SH-51C)。
シャープ製のスマートフォンですね。
未使用品です。
回線契約なしの本体のみをスマホショップ「じゃんぱら」で購入。
価格は11,980円(税込)でした。
安いですねー
発売は2022年6月24日と約半年前。
ドコモでの販売価格は22,000円(税込)。
これでも十分安いですね。
なのに今ではさらに約45%オフで買うことができるようになりました。
本体のみでの販路は他にも楽天市場などの総合ECサイト、イオシス等もあります。
楽天市場では約11,500円(税込)なので、ポイント等を考慮すると一番安く買えますね。
※価格は2023年1月21日現在。
自分が購入したとき(1月10日)は、じゃんぱらが最安値でした。
その後楽天市場で最安値を更新したようですね。
少し買い物に失敗しました ( ̄▽ ̄;)
内容物:ほぼ本体のみ
さて「AQUOS wish2」を開けてレビューしていきますね。
といってもじゃんぱらで扱っている未使用品は動作確認のための通電作業により既に開封済み。
開封済みですが、物は新品そのものです。
内容物は次の通りですね。
・「AQUOS wish2」本体
・クイックスイッチアダプター
・クイックスタートガイド
内容物は非常にシンプル。
ほぼ本体のみしか入っていません。
試供品として唯一入っているものが「クイックスイッチアダプター」。
これは古いスマートフォンから「AQUOS wish2」にデータ移行するために使うものですね。
出典:AQUOS wish2
今回は新規で設定しているため、自分は「クイックスイッチアダプター」を使っていません。
保護フィルムや保護ケースもありませんので、必要な場合は別途購入する必要がありますね。
ケーブルやACアダプタなど充電関連の付属品もありません。
まあ昨今はiPhoneを中心に、充電器は付属されなくなってしまいましたからね。
こちらも必要なら別途購入することになります。
本体デザイン:ボタン配置が…
「AQUOS wish2」本体のデザインを見ていきましょう。
背面はこんな感じ。
反射が全くないマットな感じですね。
その他目立った装飾もないのでシンプルです。
ケースがなくても傷は付きにくそうですね。
ご覧のように、自分が購入したカラーは「チャコール」。
ドコモ版では他にもホワイト・ブルー・コーラルの計4色がありますね。
側面はこんな感じ。
側面も背面と同じようなマットな感じで統一感があります。
全体的に角張っていますね。
中心部分には溝があり、これはスマホとしては珍しいデザインかもしれません。
個人的には「AQUOS wish2」の外観は好みですね。
この一つの板のような感じ。
インテリアの一種のようにも見えてスタイリッシュです。
下側は左からスピーカー・USB端子(Type-C)・マイク。
右側面は左(上側)から音量ボタン・アシスタントボタン・電源ボタン・指紋認証センサー。
上側は左からイヤホン端子・マイク。
左側面にはSIMスロットがあります。
・・・と何の変哲もないように感じますが、実際使ってみると微妙な面があります。
アシスタントボタン、邪魔。
アシスタントボタンは電源ボタンの上にあります。
この配置が問題。
電源ボタンを押したいのに、間違えてアシスタントボタンを押してしまうこともしばしば・・・
さらに、その下にある指紋認証センサーも下すぎるんですよね。
電源ボタンはベスト配置なのですが、アシスタントボタンと指紋認証センサーの位置が微妙に問題。
こうなってしまったのはいろいろな理由が考えられますが(設計上・ターゲット層 など)、もう少しどうにかならなかったのかなと感じましたね
(´・ω・`)
唯一の救いは、電源ボタンに出っ張りがあってわかりやすくなっていることでしょうか。
ちなみにご覧のようにカメラレンズの出っ張りはほぼありません。
また指紋認証の精度は良好ですね。
指を当てたらすぐに反応します。
画面(前面)はこんな感じ。
フロントカメラレンズは水滴型ノッチとなっています。
SIMスロットを開けるとこのようになっています。
nanoSIMカードとmicroSDカードを入れることができますね。
コンパクト:iPhone 7と比較
昨今のスマートフォンは全体的に巨大化していますが、「AQUOS wish2」は比較的コンパクト。
「iPhone 7」(右)と大きさを比較するとこんな感じ。
「AQUOS wish2」は「iPhone 7」より少し大きい程度ですね。
公称サイズは次の通り。
約147㎜ × 約71㎜ × 約8.9㎜
画面サイズ:5.7インチ
重さも比較的軽く、実測で161g。
実際に持ってみると軽く感じましたね。
処理性能は上位と同じ「Snapdragon695」
はじめに紹介したようにドコモ版「AQUOS wish2」の定価は22,000円(税込)と、スマートフォンの中ではかなり安め。
スマホの性能は基本的に値段の高さに比例していきますね。
そのため「AQUOS wish2」の分類は、ローエンド(性能が低い)スマートフォンです。
しかし実際のところ、「AQUOS wish2」の性能は低いわけではありません。
理由はスマホ処理性能の中で最も重要となるCPUが「Snapdragon 695 5G」であるため。
補足しておくと、これは上位モデルの「AQUOS sense7/7 plus」に搭載されているCPUと同じものなんですよね。
つまり処理性能に関して言えば、
ってことになります。
ドコモ版「AQUOS sense7」の価格は54,230円(税込/一括)。
そう考えると「AQUOS wish2」は「コスパがいいスマホ」とも言えるんですよ。
性能の詳細は後ほど紹介しますね。
関連記事
・【実機比較】「AQUOS sense7 plus」と「AQUOS wish2」の処理性能&本体サイズ
・【カメラすごっ】「AQUOS sense7 plus」レビュー!高コスパなエンタメ特化モデル!
標準「Android 12」だが使いやすく
まずはOSやUIなど、画面内の見た目を紹介。
「AQUOS wish2」の搭載OSは「Android 12」。
ノーカスタマイズ(AOSP)です。
Android搭載スマホは独自にカスタマイズされていることがありますが、「AQUOS wish2」の場合は標準的な「Android」ですね。
「AQUOS wish2」は2年間のOSバージョンアップが保証されていますので、「Android 14」(仮)まで使えるでしょう。
「AQUOS wish2」のスクリーンショットをいくつか貼っておきます。
■ホーム画面
ホーム画面はデフォルトでは「docomo LIVE UX」ですね。
「設定」→「ホーム切替」から、「AQUOS Home」や「AQUOSかんたんホーム」を選ぶこともできます。
標準な「Android 12」ですが、実は使いやすくするためにカスタマイズされているところもあったりします。
その一つが「Wi-Fiオンオフ」。
「Android 12」以降では「Wi-Fiとモバイルネットワークの統合」により、クイック設定からの「Wi-Fiオンオフ」が「Android 11」以前に比べてワンテンポ増えてしまっているんですよね。
これが結構不評。
何せ今までワンタップで「Wi-Fiオンオフ」ができていたのに、それができなくなってしまいましたから。
自分も使いにくいと思っています。
そのような意見が多いのでしょう。
各メーカーはカスタマイズして、今までのように「ワンタップWi-Fiオンオフ」をできるようにしている場合もあったりします。
その例に漏れず、「AQUOS wish2」もクイック設定からワンタップで「Wi-Fiオンオフ」」できるようになっています。
この点は標準Androidよりも使いやすくなっていますね。
他にも「AQUOSトリック」と呼ばれる便利設定が搭載されています。
例えば、ホーム画面で指紋センサーを長押しするとPay系アプリを起動できる「Payトリガー」。
ネット記事やSNSを自動でスクロールして流し見できる「スクロールオート」。
画面の隅から中心に向かってスワイプするとスクリーンショットが撮れる「Clip Now」。
画面の点灯を制御する「Bright Keep」などなど・・・
標準Androidながら、便利な機能が組み込まれていますね。
ちなみにプリインストールアプリ一覧はこんな感じ。
プリインストールアプリは結構多めです。
「シャープ」関連もそこそこありますが、「ドコモ」関連も多いですね。
追記:Android 13にアップデート
(2023/9/7 追記)
ドコモ版「AQUOS wish2」にもAndroid 13が配信されましたのでアップデートしました。
以下の記事では変化等の詳細を紹介しています。
最低限網羅で電池も長く持つが…
「AQUOS wish2」の処理性能は次の通り。
・メモリ:4GB
・ストレージ:64GB(microSD対応)
先程紹介したように分類はローエンド(性能が低い)スマートフォンですが、スマホの頭脳であるCPUが上位モデル「AQUOS sense7/7 plus」と同じなんですよね。
そのため基本的な動作は「軽い」ですね。
Chromeによるネット閲覧はサクサク動作。
ページの読み込みは速めです。
ある程度の性能を要するゲーム、試しにポケモンGOをプレイしてみましたが、普通にすることができますね。
ただたまーに処理が重いかなと感じることはありました。
先述の通り、性能が低い扱いのスマートフォンですからね。
やはり高性能を要するゲーム分野で使うのは少々キツイ部分もありました。
音も下側スピーカーからしか出力されない「モノラル」なので、エンタメ系は物足りないですね。
Twitterの閲覧投稿もしてみましたが、こちらも動作は速め。
ただ気になる点が一つ。
これはTwitterに限らずChromeのブラウジングでも同じですが、スクロールにかなりの引っ掛かりを感じますね。
当ブログではさまざまなスマホを紹介していますが、どれもスクロールはサーっとできるものばかり。
しかし「AQUOS wish2」はズルズルといった感じのスクロールです。
滑らかじゃないんですよね。
頻繁にスクロールをする場合は使いにくいかもしれません。
まあ代わりに先程紹介した「スクロールオート」を使って流し見するって方法もありますが。
指2本でスワイプすると使用可能で、スクロール速度も変えられます。
性能を可視化するAnTuTuベンチマークテストをしてみると、約34万点でした。
過去に測定した、ミドル(中性能)の「OPPO Reno5 A」が約38万点、ローエンド(低性能)の「Galaxy A22 5G 」が約29万点でしたので、その間って感じですね。
ただここでも気になる点が一つ。
上記のようにAnTuTuベンチマークテストが終わって結果をスクリーンショットしようとした際に、ものすごく動作が重く全然スクショできませんでした。
再起動したら動作が軽くなり簡単にスクショできましたね。
AnTuTuベンチマークは処理がかなり重いアプリ。
ゲーム等の処理が重いアプリを頻繁に動かしていたりすると、本体動作も重くなりやすいかもしれませんね。
その他仕様面を見てみると、おサイフケータイ(FeliCa)や防水防塵耐衝撃に対応。
日常生活最低限の機能は網羅しています。
ただしワンセグ・フルセグは非対応なのでテレビを見ることはできませんね。
また「AQUOS wish2」のバッテリー容量は約3,730mAh。
ここ最近のAndroidスマートフォンとしては少なめです。
なので電池持ちが悪い・・・
と思うかもしれませんが、実際使ってみるとかなり長く電池が持ちますね。
例えばYouTubeの動画を1時間再生してみたところ減少量は約4%。
単純計算して、動画は約25時間充電なしに見ることができますね。
ライトな使い方で丸1日使ってみたところ、約15%。
※使用内容:ネット閲覧約1時間。
かなーり長く電池が持ちます。
人によっては1週間近く、充電なしで使えるかもしれませんね。
カメラは良くも悪くも撮れるだけ
スマートフォンのメイン機能の一つがカメラ。
「AQUOS wish2」のアウトカメラは単眼構造となっています。
性能は次の通り。
いくつか写真を撮ってみました。
最大倍率で中央部分の撮影。
※数値記載はないので何倍かは不明。
花を撮ってみるとこんな感じ。
夜はこんな感じ。
室内のぬいぐるみを撮るとこんな感じ。
すべてデフォルトの設定です。
昼景はそれなりにキレイですね。
ただズームはかなり粗め。
何かも判別できませんね ( ̄▽ ̄;)
ボケなどで背景との遠近差も感じられますので花なども比較的キレイに撮れます。
ただ夜景はあまりキレイではありません。
電灯などの光源は白飛びしやすいですね。
加えて手ブレもしてしまいます。
撮った写真も手ブレしてしまっていますね
m(_ _)m
可も不可もなく単純に撮れるカメラとなっています。
※ブログ上に載せるために実際の写真より写真サイズを小さくしています。
そのため実際の写真とブログに載せてある写真は見え方が異なる場合があります。
ちなみにインカメラは約800万画素となっていますね。
関連記事
・「AQUOS wish2」と昔のAQUOSのカメラを比較【どっちがキレイ?】
・【カメラ比較】「AQUOS wish2」・「arrows We」・「Galaxy A22 5G」
・【カメラ比較】「AQUOS sense7 plus」と「AQUOS wish2」
ドコモ版なのでドコモ回線推奨
「AQUOS wish2」は4G・5Gのネットワークに対応。
5Gはsub6のみ対応となっており、ミリ波には非対応です。
自分が購入した「AQUOS wish2」は、はじめに紹介したように「ドコモ版」。
「AQUOS wish2」は他に、au・UQモバイル版、ワイモバイル版があり、対応のネットワークはそれぞれで最適化されています。
そのため今回のドコモ版「AQUOS wish2」(SH-51C)の場合は、ドコモ回線での使用推奨ですね。
他の回線ではSIMを入れても圏外になってしまう可能性があります。
ドコモ版「AQUOS wish2」(SH-51C)具体的な対応周波数帯(バンド)は次の通り。
5G:n28/n77/n78/n79
LTE:B1/B2/B3/B5/B7/B8/B12/B17/B18/B19/B39
3G:B1/B2/B5/B8
GSM:850/900/1,800/1,900MHz
引用:AQUOS wish2(SH-51C)/スペック
ドコモ系SIMを安く使いたい場合は、2023年7月からスタートした料金プラン「irumo」(イルモ)がオススメでしょう。
月額550円(税込)~という安さで利用できます。
「wish」との違い/この「wish2」の方がいい
余談ですが、「AQUOS wish2」の前に「AQUOS wish」が発売されています。
まあ「2」と付いていますので当然ですね。
「AQUOS wish」はドコモでは販売されていませんでした。
販路はau・UQモバイル・ワイモバイル・楽天モバイル、そしてSIMフリーですね。
しかしこの前モデルの「AQUOS wish」、発売日は2022年1月14日と、「AQUOS wish2」の約半年前だったりします。
スマホのモデルチェンジはiPhoneをはじめ、ほとんどの場合は約1年スパン。
「AQUOS wish」はたった半年でモデルチェンジしてしまいました。
何が違うのか気になる方もいるでしょう。
前モデルの「AQUOS wish」と「AQUOS wish2」の違いを簡単に紹介すると次の通り。
AQUOS wish | AQUOS wish2 | |
OS | Android 11 | Android 12 |
CPU | Snapdragon 480 5G | Snapdragon 695 5G |
基本的に「OS」と「CPU」の2点だけです。
あとはバッテリーがわずかに「AQUOS wish2」の方が長かったりしますね。
「OS」はどちらも2年間アップデート保証なので、「AQUOS wish」では「Android 13」まで。
対して先程紹介したように「AQUOS wish2」は「Android 14」(仮)までアップデート可能。
そして一番の違いが「CPU」でしょう。
「AQUOS wish」は「Snapdragon 480 5G」搭載。
これはローエンドスマートフォンでよく搭載されているCPU。
なので性能は低めです。
対して既に紹介したように「AQUOS wish2」は上位モデルと同じ「Snapdragon 695 5G」。
なので「AQUOS wish」よりも性能良し。
OS保証の面でも、処理性能の面でも、買うなら「AQUOS wish2」の方が良いでしょう。
「AQUOS wish2」・まとめ
今回は「AQUOS wish2」(SH-51C)をレビューしました。
価格が11,980円(税込)とお手頃(回線契約なしの未使用品)。
処理性能は上位モデルの「AQUOS sense7/7 plus」とほぼ同じ。
そのため「コスパがいいスマホ」とも言えます。
実際に使っていても基本的な動作は軽め。
ワンタップでWi-Fiがオンオフできる・ワンテンポでPay系アプリを起動できる・スクロールを自動でできるなど、使いやすい機能も多くあります。
本体デザインもシンプルですし。
ただ「これ微妙」ってものもありますね。
アシスタントボタンは電源ボタンの隣にあるため、間違えて押してしまうこともしばしば。
Twitterアプリなどネット閲覧でのスクロールは引っ掛かりが強く、スクロールしにくかったりします。
最低限は網羅していますので基本困りませんが、どこかあと一歩が足りない感じがしますね。
まあ価格が非常に安いスマートフォンなので、これくらいは許容範囲でしょうか。
参考:「AQUOS wish2」スペック
機種名 | AQUOS wish2 |
メーカー | SHARP(シャープ) |
発売日 | 2022年6月24日 ※ワイモバイル:2022年6月23日 ※au・UQモバイル:2022年9月9日 |
OS | Android 12 |
CPU | Snapdragon 695 5G (2.2GHz+1.8GHz オクタコア) |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB |
メインカメラ | 約1,300万画素 |
フロントカメラ | 約800万画素 ※水滴ノッチ |
バッテリー容量 | 約3,730mAh |
画面解像度 | 1,520×720(HD+) |
画面サイズ | 約5.7インチ(液晶) |
サイズ (高さ×幅×厚さ) | 約147㎜×約71㎜×約8.9㎜ |
重さ | 約162g |
色 | ドコモ: ホワイト / チャコール / ブルー / コーラル au・UQモバイル・ワイモバイル: オリーブグリーン / アイボリー / チャコール |
ネットワーク | 4G・5G(sub6) ※各キャリアでそれぞれの回線推奨 |
その他 | おサイフケータイ(FeliCa):対応 防水防塵耐衝撃:対応 microSD:対応(最大1TB) ワンセグ・フルセグ:非対応 ワイヤレス充電:非対応 イヤホン端子:あり 生体認証:指紋認証 シングルSIM |
価格(税込) | ドコモ版 発売当時:22,000円(一括) 2023年1月21日現在:11,980円~(じゃんぱら) ※楽天市場(約11,500円)でも販売中 au・UQモバイル版 発売当時:26,180円(一括) ワイモバイル版 発売当時:26,640円(一括) |
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