SHARPのスマートフォンといえば「AQUOS」。
とりわけ、性能と価格のバランスが取れた「sense」シリーズが人気ですね。
今回は「AQUOS sense」シリーズの中でも最上位にあたる「AQUOS sense7 plus」を買いましたのでレビューします。
ミドルなのにエンタメ特化で画面もカメラもすごい。
それでいて安くなってきたから高コスパ。
目次
約3万円になった「AQUOS sense7 plus」
購入した「AQUOS sense7 plus」(型番:A208SH)はこちら。
回線契約なし・本体のみの未使用品を購入。
「AQUOS sense7 plus」はソフトバンク専売ですが、現在は「じゃんぱら」などのスマホショップでも買うことができます。
「じゃんぱら」では26,990円(税込)で販売中。
自分はそれを購入しました。
発売日は2022年10月7日なので約11ヶ月前。
発売当時の価格は69,840円(税込)なので、今では約60%オフ。
かなり安くなり、買いやすくなっていますね。
「じゃんぱら」の他にも、「楽天市場」などの総合ECサイトや「イオシス」(スマホショップ)でも同じように買うことができますね。
内容物:ほぼ本体のみ
さて「AQUOS sense7 plus」を開けてレビューしていきますね。
といっても「じゃんぱら」で扱っている未使用品は動作確認のための通電作業により既に開封済み。
開封済みですが、物は新品そのものです。
内容物は次の通りですね。
・「AQUOS sense7 plus」本体
・クイックスイッチアダプター
・クイックスタート/お願いとご注意
内容物は非常にシンプル。
ほぼ本体のみしか入っていません。
試供品として唯一入っているものが「クイックスイッチアダプター」。
「クイックスイッチアダプター」は古いスマートフォンから「AQUOS sense7 plus」にデータ移行するために使うものですね。
今回は新規で設定しているため、自分は「クイックスイッチアダプター」を使っていません。
保護フィルムや保護ケースもありませんので、必要な場合は別途購入する必要がありますね。
ケーブルやACアダプタなど充電関連の付属品もありません。
こちらも必要なら別途購入することになります。
本体デザイン:スタイリッシュ/でも…
「AQUOS sense7 plus」本体のデザインを見ていきましょう。
背面はこんな感じ。
真っ先に目に留まるものが中央上部にある巨大なカメラレンズ。
かなりの存在感ですね。
ここ数年「AQUOS」は最上位モデル「R」シリーズで1インチサイズの巨大なカメラレンズを搭載しています。
それに近いものが今回は初めて「sense」シリーズにも搭載されました。
カメラ性能について気になると思いますが、詳細は後ほど紹介しますね。
この巨大なカメラレンズのおかげもあって全体的にスタイリッシュな感じ。
背面の光沢がないマットな仕様となっています。
材質は金属ですね。
指紋なども付きにくくなっています。
ご覧のように、自分が購入したカラーは「ブラック」。
他にもディープカッパーとシルバーの計3色があります。
側面はこんな感じ。
下側は左からスピーカー・USB端子(Type-C)・イヤホン端子・マイク。
右側面は左(上側)から音量ボタン・電源ボタン・指紋認証センサー。
上側には左からSIMスロット・マイクがあります。
全体的に角張ったデザインであるためスタイリッシュさが増しています。
ただあの大きなカメラレンズは結構出っ張っていますね。
ですが実際に使ってみるとカメラレンズの出っ張りよりも戸惑うものがあり、それは「指紋認証センサーの位置」。
見てわかるように指紋認証センサーの位置は結構下の方にあります。
実際に指紋認証するとき、下すぎて認証しにくいんですよね。
おかげで指紋認証でロック解除しようとして失敗することもしばしば・・・
電源ボタンの位置はかなりベストな場所にあるので、電源ボタン兼用の指紋認証センサーにしてほしかったですね。
センサー位置は微妙であるものの、精度は良好。
指を当てたらすぐに反応します。
生体認証は他に顔認証にも対応しています。
こちらも精度は良好。
顔認証はマスクをしたままでも認証されますね。
画面(前面)はこんな感じ。
フロントカメラレンズは水滴型ノッチとなっています。
SIMスロットを開けるとこのようになっています。
nanoSIMカードとmicroSDカードを1つずつ入れることができますね。
大きいけど軽い:iPhone 7と比較
「AQUOS sense7 plus」のサイズ感をわかりやすくするため「iPhone 7」(右)と比べてみました。
サイズは「iPhone 7」よりも二回りぐらい大きいですね。
公称サイズは次の通り。
約160㎜ × 約76㎜ × 約8.2㎜
画面サイズ:6.4インチ
本体の重量は実測で175gでした。
サイズが大きい割に、実際に持ってみると軽い印象でしたね。
エンタメ特化のミドルレンジスマホ
冒頭で紹介したように、「AQUOS sense」は性能と価格のバランスが取れたシリーズ。
「AQUOS sense7 plus」はリーズナブルな価格にするために、処理性能を抑えたモデルとなっていますね。
「ミドルレンジ」と呼ばれる中性能スマートフォンです。
しかし力を入れているところもあり、「AQUOS sense7 plus」は平たく言うと「エンタメ特化」。
先程紹介した大きなカメラレンズもそうですし、画面なども高性能な仕様になっています。
この辺りは最上位モデル「R」シリーズにも引けを取りません。
詳しく見ていきますね。
標準「Android 12」だが使いやすく
まずはOSやUIなど、画面内の見た目を紹介しますね。
「AQUOS sense7 plus」の初期搭載OSは「Android 12」。
しかし2023年4月には「Android 13」が配信されています。
なのでアップデートしました。
以降の紹介は「Android 13」となっています。
Androidスマートフォンは独自にカスタマイズされていることがありますが、「AQUOS sense7 plus」の場合は「標準的なAndroid」。
ノーカスタマイズ(AOSP)です。
「AQUOS sense7 plus」のスクリーンショットをいくつか貼りますね。
電源メニューはデフォルトでは、「電源ボタン」と「音量大ボタン」同時押し。
「設定」から「電源ボタン長押し」で電源メニューにすることも可能です。
※「設定」→「システム」→「ジェスチャー」→「電源ボタン長押しでアプリ起動」。
と、このように基本的な機能は「標準的なAndroid」となっています。
ですが「標準的なAndroid」よりも使いやすくなっている点もあり、その一つが「Wi-Fiオンオフ」ですね。
以下の「クイック設定」を見てもらえればわかるでしょう。
「Android 12」以降では「Wi-Fiとモバイルネットワークの統合」により、クイック設定からの「Wi-Fiオンオフ」が「Android 11」以前に比べてワンテンポ増えてしまっているんですよね。
これが結構不評。
何せ今までワンタップで「Wi-Fiオンオフ」ができていたのに、それができなくなってしまいましたから。
自分も使いにくいと思っています。
そのような意見が多いのでしょう。
各メーカーはカスタマイズして、今までのように「ワンタップWi-Fiオンオフ」をできるようにしている場合もあったりします。
その例に漏れず、「AQUOS sense7 plus」もクイック設定からワンタップで「Wi-Fiオンオフ」できるようになっていますね。
他にも「AQUOSトリック」と呼ばれる便利設定が搭載されています。
例えば、ロック解除時に指紋認証センサーを長押しするとPay系アプリを起動できる「Payトリガー」。
ネット記事やSNSを自動でスクロールして流し見できる「スクロールオート」(デフォルトではオフ)などなど・・・
自動機能もあったりします。
持ち上げると画面が点灯・画面の点灯時間をキープする「Bright Keep」や、特定場所のみテザリングをオンにする「テザリングオート」などなど・・・
このように「標準的なAndroid」ながら、便利な機能が組み込まれていますね。
ちなみにプリインストールアプリ一覧はこんな感じ。
プリインストールアプリは結構多めで、キャリアモデルのため「ソフトバンク」関連アプリが多いですね。
しかしアンインストールできるソフトバンク系アプリも多めです(できないものもある)。
性能:画面超滑らか&ステレオ
「AQUOS sense7 plus」の処理性能は次の通り。
・メモリ:6GB
・ストレージ:128GB(microSD対応)
先述の通り、グレードは「ミドル」(中性能)ですね。
いくつかアプリを使ってみましたのでその感想をまとめるとこんな感じ。
・マップ:サクサク動作、読み込み速め
・YouTube:サクサク動作
・X(旧Twitter):読み込みサクサク、スクロール超ヌルヌル
・ポケモンGO:特に問題なくプレイ可能(捕獲もバトルも)
・原神:普通にプレイ可能、たまにカクツクけどそこまで気にならない
基本的には何をするにも困ることがないスマホとなっていますね。
意外なことに「原神」のような重めのゲームも普通にプレイ可能でした。
デフォルトの画質「低」での動作感想です。
ただやはり「ミドル」では若干カクツキを感じることがありますね。
「気にならない」と感じたのは自分がゲームプレイに慣れていないためなので、人によっては厳しく感じるかもしれません。
仕様的な特徴として、画面のリフレッシュレート(≒滑らかさ)は120Hz。
最大240Hz(疑似的動作)まで対応しています。
「X(Twitter)」のスクロールが超ヌルヌルに感じる理由はコレですね。
画面の滑らかさは「原神」などのゲームにも影響していますので、原神が普通にプレイできたのはリフレッシュレートの影響もありそうです。
動画もヌルヌルになりますね。
▲「なめらかハイスピード表示」設定 ※「AQUOSトリック」より
他にもミドルレンジスマートフォンとしては珍しく、スピーカーが上側(受話口)と下側の2ヶ所。
つまり「ステレオスピーカー」です。
画面は超滑らか。
ステレオスピーカーで音も臨場感アリ。
さらに言えば、イヤホンジャックもあります。
「AQUOS sense7 plus」はミドル(中性能)なのに、動画・ゲームなどの「エンタメ特化」として申し分ないスマートフォンですね。
性能を可視化するAnTuTuベンチマークテスト(V10.0.7-OB7)をしてみると、約45万点でした。
その他仕様面を見てみると、おサイフケータイ(FeliCa)に対応。
防水防塵(IP68)や耐衝撃にも対応しています。
なので日常生活にも不便はありませんね。
また「AQUOS sense7 plus」のバッテリー容量は約5,050mAh。
大容量な部類です。
バッテリー持ちを検証してみたところ次のようになりましたね。
・YouTube動画1時間再生:約5%
・丸1日使用:約16%
※使用内容:ネット閲覧約2時間
丸1日使用はライトな使い方。
このようなライトな使い方ならば、3日以上は問題なく電池が持ちそうですね。
ただ使用していると気になる点があり、「AQUOS sense7 plus」は本体が熱くなりやすいように感じます。
「Chrome」でネット閲覧しているだけでもCPU温度が40℃を超えることがありますね(検証が真夏だからかな?)。
手で持てないことはない熱さですが、この熱さは少し気になりますね。
おそらく背面が金属製なので熱を伝えやすいのでしょう。
使っていてどうしても気になるならば、保護ケースなどで対策した方がいいかもしれません。
ミドル最高峰のキレイなカメラ
スマートフォンのメイン機能の一つがカメラ。
先程紹介したように、「AQUOS sense7 plus」には存在感のある大きなカメラレンズが搭載されています。
本体デザインでは触れませんでしたが、左側にもう1つ小さなカメラレンズもあったりしますね。
そのため2眼構造です。
性能は次の通り。
23mm F値1.9
・約800万画素(広角)
15mm F値2.4
いくつか写真を撮ってみました。
同じ場所で広角撮影するとこんな感じ。
最大倍率(8倍)ズームで中央部分の撮影。
花を撮ってみるとこんな感じ。
夜はこんな感じ。
1枚目が夜景モード、2枚目が通常モードです。
室内のぬいぐるみを撮るとこんな感じ。
すべてデフォルトの設定で撮っています。
パッと見、いずれもキレイな写真。
特に注目したい写真が「夜景」でしょうか。
デフォルトでオンになる夜景モードで撮ると、電灯の光の白飛びが全くありません。
通常モードでも白飛び少なめです。
ミドルレンジスマホでこの夜景写真は「すごい」の一言ですね。
最上位モデルにも引けを取らないように感じます。
その他、花も色合いがよくかなりキレイ。
背景のボヤケ方もイイ感じです。
ただ最大ズームは結構粗く、あまり良くないように感じます。
補足として写真を撮る際に少しビックリしたことがあり、スマホの画面に表示されている映像(プレビュー)と実際に撮られた写真のキレイさが全然異なる点。
プレビュー映像はそこまでキレイではないんですよね。
なので特に夜景は実際に撮れた写真のキレイさにビックリしました。
※ブログ上に載せるために実際の写真より写真サイズを小さくしています。
そのため実際の写真とブログに載せてある写真は見え方が異なる場合があります。
ちなみにインカメラは約800万画素(26㎜ F値2.0)となっていますね。
関連記事
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「7 plus」と「7」の違い/明確に「上位・下位」
最後に姉妹機にあたる「AQUOS sense7」との違いをまとめておきますね。
気になる方もいると思いますから。
名の通り、「AQUOS sense7 plus」が上位モデル、「AQUOS sense7」が下位モデルとなっています。
主な差異分をまとめると次の通り。
AQUOS sense7 plus | AQUOS sense7 | ||
バッテリー容量 | 約5,050mAh | 約4,570mAh | |
画面 | サイズ | 約6.4インチ | 約6.1インチ |
リフレッシュレート | 120Hz(最大240Hz) | 60Hz | |
スピーカー | ステレオ | モノラル | |
サイズ (高さ×幅×厚さ) | 約160㎜×約76㎜×約8.2㎜ | 約152㎜×約70㎜×約8.0㎜ | |
重さ | 約172g | 約158g | |
色 | ディープカッパー / シルバー / ブラック | ライトカッパー / ブルー / ブラック ※ドコモ版は、ラベンダー も ※SIMフリー版は、フォレストグリーン も | |
回線 | ソフトバンク推奨 | 全ての回線使用可能 | |
価格(税込/一括) | ソフトバンク:69,840円 | ドコモ : 54,230円 au : 59,500円 UQモバイル : 59,500円 楽天モバイル : 49,980円 SIMフリー:53,900円 |
結構いろいろ違います。
そもそもサイズ感も違いますね。
ここからもわかるように「AQUOS sense7 plus」は「エンタメ特化」となっています。
特に動画を視聴したりゲームをプレイしたりするならば、「AQUOS sense7 plus」一択ですね。
ただ「AQUOS sense7」にもメリットがあり、カラーが豊富なことが1つ。
そして全ての回線で使用可能なこともメリットでしょう。
「7 plus」の回線はソフトバンク推奨
「AQUOS sense7 plus」は4G・5Gのネットワークに対応。
5Gはミリ波には非対応です。
SIMスロットから「nanoSIM」に1つに対応していますが、実は「eSIM」にも対応。
そのため「デュアルSIM仕様」となっており、同時に2つのSIMが使えますね。
ただ先述の通り、「AQUOS sense7 plus」はソフトバンク専売モデル。
そのため対応のネットワークはソフトバンクに最適化されています。
「AQUOS sense7 plus」はソフトバンク回線での使用推奨ですね。
ドコモ・au・楽天モバイル回線ではSIMを入れても圏外になってしまう可能性があります。
なのでデュアルSIM仕様となっていても、最大限に活用することはできませんね。
具体的な対応周波数帯(バンド)は次のようになっています。
5GNR:n3/n28/n77/n78
4G FDD-LTE:B1/B2/B3/B8/B12/B17
TD-LTE:B38/B41/B42
引用:AQUOS sense7 plus/スペック/通信・通話機能
ソフトバンク系SIMを安く使いたい場合は、オンライン専用ブランドの「LINEMO」がオススメでしょう。
月額990円(税込)~という安さで利用できます。
「AQUOS sense7 plus」・まとめ
今回は「AQUOS sense7 plus」をレビューしました。
最大の特徴は見た目からわかる大きなカメラレンズ。
見せかけではなく、撮った写真は特に夜景が「すごい」の一言ですね。
光源の白飛びが全くありませんから。
このカメラもですが、処理性能面はミドルレンジ(中性能)ながら「エンタメ特化」。
画面は超ヌルヌルな滑らかさですしステレオスピーカー搭載。
高い処理性能が必要な「原神」のようなゲームでも普通にプレイできますし、「エンタメ特化」は伊達ではありません。
ただ指紋認証センサーが下すぎて使いにくかったり、使っていると本体自体が熱く感じやすかったりと、気になってしまう点もありますね。
ですがこの「エンタメ特化」なスマートフォンが3万円以下。
そう考えると高コスパでしょう。
参考:「AQUOS sense7 plus」スペック
機種名 | AQUOS sense7 plus |
メーカー | SHARP |
発売日 | 2022年10月7日 |
OS | Android 12 |
CPU | Snapdragon 695 5G |
メモリ | 6GB |
ストレージ | 128GB |
メインカメラ | 約5,030万画素(標準) +約800万画素(広角) |
フロントカメラ | 約800万画素 |
バッテリー容量 | 約5,050mAh |
画面解像度 | 2,340×1,080(フルHD+) |
画面サイズ | 約6.4インチ(有機EL(IGZO OLED)) |
サイズ (高さ×幅×厚さ) | 約160㎜×約76㎜×約8.2㎜ |
重さ | 約172g |
色 | ディープカッパー / シルバー / ブラック |
ネットワーク | 4G・5G(sub6) ※ソフトバンク回線推奨 |
SIM | nanoSIM + eSIM (デュアルSIM対応) |
その他 | おサイフケータイ(FeliCa):対応 防水防塵:対応(IP68) ※耐衝撃にも対応 microSD:対応(最大1TB) ワイヤレス充電:非対応 イヤホンジャック:あり 生体認証:指紋、顔 |
価格(税込) | ソフトバンク:69,840円(一括)
2023年8月26日現在は以下の価格でも買える |
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