iPhoneをはじめ、スマートフォンの価格は年々高くなっていますね。
しかし中には1万円以内で買えてしまう、超お手頃スマートフォンもあったりします。
今回は9,960円(税込)で買った、「Libero 5G III」をレビューします。
安いスマホでは珍しい大画面。
それ故の悩みもあるけど、必要分は網羅しているから基本困らない。
目次
1万円以内の大画面「Libero 5G III」
今回購入したものはY!mobile版の「Libero 5G III」(A202ZT)。
メーカーはZTEです。
回線契約なし、本体のみの未使用品です。
「楽天市場」で購入しました。
価格は9,960円(税込)。
しかし当時「楽天お買い物マラソン」(2023年5月9日20:00~5月16日01:59)もしており、諸々の還元ポイントでさらに安く買うことができましたね。
他にもいろいろ購入したため詳しい還元ポイント量は不明ですが、単体で10%程度の還元量はありそうです。
なので実質約9,000円(税込)でしょうか。
発売日は2022年12月15日なので約5ヶ月前。
発売当時の価格は24,480円(税込)なので、今では約65%オフ。
かなり安くなり、買いやすくなっていますね。
Y!mobile自身からならさらに安く、本体価格3,996円(税込/一括)で買うことができます。
安いですね。
※他社からの乗り換え(MNP)の場合
※2023年5月29日現在
ちなみに読み方ですが「リベロ・ファイブジー・スリー」と読みます。
名前にローマ数字が使われているスマホにSONYの「Xperia」シリーズがあります。
こちらは例えば「Xperia 1 III」の場合、読み方は「エクスペリア・ワン・マークスリー」。
とこのように「マーク」が入ります。
紛らわしいですね (´・ω・`)
発売順はSONY・Xperiaの方が先なので、ZTEが紛らわしくしてしまっているのですが、そもそも「マーク」という言い方がわかりにくいので、この辺の紛らわしさはSONYが元凶とも言えそうです。
開封&内容物:充電関連なし
さて「Libero 5G III」を開けてレビューしていきますね。
内容物は次の通り。
・「Libero 5G III」本体
・保護クリアケース
・SIMピン
・説明書(クイックスタート、お願いとご注意)
本体以外に保護クリアケースも入っていますね。
簡単に曲げることができるソフトケースですね。
しかし保護フィルムはありません。
必要な場合は別途購入する必要がありますね。
ケーブルやACアダプタなど充電関連の付属品もありません。
こちらも必要なら別途購入することになりますね。
本体デザイン:シンプル
「Libero 5G III」本体のデザインを見ていきましょう。
背面はこんな感じ。
シンプルな見た目ですね。
光沢があるため価格が安くても、安っぽい印象はありません。
全体的に角張っているため、スタイリッシュさもありますね。
ご覧のように購入したカラーは「パープル」。
他にもホワイト・ブラックもあります。
カメラは4眼レンズに見えますが、一番下はライトなので3眼ですね。
そしてこのカメラレンズ、普通に丸です。
「Libero 5G III」の紹介画像などでは三角っぽく見えますが、どうやらこれは光の加減のようですね。
レンズ周りの黒枠に上手く三角っぽく見られるように光を当てているのでしょう。
側面はこんな感じ。
下側は左からスピーカー・USB Type-C端子・マイク。
右側面は左(上側)から音量ボタン・電源ボタン。
上側にはマイク。
左側面にはSIMスロットがあります。
ご覧のように角張ったデザインがよくわかるでしょう。
そしてイヤホン端子はありませんね。
またカメラレンズは少し出っ張っていますが、気になる程ではないでしょう。
画面(前面)はこんな感じ。
画面のベゼル(額縁)は結構太め。
まあ価格が安いスマホですからね。
この辺りは許容範囲でしょうか。
フロントカメラレンズは中央にあるパンチホールとなっています。
SIMスロットを開けるとこのようになっています。
nanoSIMカードとmicroSDカードを1つずつ入れることができますね。
大画面でも重い(iPhone7と比較)
「Libero 5G III」のサイズ感をわかりやすくするため「iPhone 7」(右)と比べてみました。
その差は歴然。
「Libero 5G III」は画面もさることながら、本体サイズもめちゃくちゃ大きいですね。
価格が安いスマホは画面が小さい場合が多いため、画面が大きい「Libero 5G III」は珍しい存在です。
視認性が上がる大画面はメリットですね。
公称サイズは次の通り。
約168㎜ × 約78㎜ × 約9.1㎜
画面サイズ:6.67インチ
数字で見ても、やはりサイズ感は大きいですね。
しかしサイズが大きい影響もあり、本体の重さはかなり重め。
実測で208gでした。
付属のクリアケースを付けると、なんと232g。
実際に持ってみるとズッシリきますね。
大きなサイズ感も相まって、さらに重く感じます。
必要分網羅のローエンドスマホ
ここからは「Libero 5G III」の性能面を中心に見ていきますね。
スマホの価格と性能は基本的に比例します。
そのため元価格も約2万円と安い「Libero 5G III」は、性能も低め。
「ローエンド」に分類されるスマホです。
しかし必要分は網羅していますので、日常で困ることは少ないでしょう。
カスタマイズされたAndroid「MyOS」
まずはOSやUIなど、画面内の見た目を紹介。
「Libero 5G III」の搭載OSは「Android 12」です。
Androidスマートフォンは独自にカスタマイズされている場合もあり、「Libero 5G III」は「MyOS」となっていますね。
ベースはAndroidであるため、「Google Play」等は問題なく使えます。
「Libero 5G III」のスクリーンショットをいくつか貼りますね。
「MyOS」の特徴的なものが「クイック設定」でしょう。
標準Androidの新旧のクイック設定UIを組み合わせたような形になっています。
上部分(ライト、Bluetooth、etc…)が、「Android 12」以降のUIですね。
対して下部分(機内モード、データ、etc…)が「Android 11」以前のUI。
「MyOS」は新旧UIの良いとこ取りをしているような感じですね。
もちろんそれぞれの並び順は編集できます。
また「Wi-Fiオンオフ」はワンタップで可能。
標準Androidでは、「Android 12」から「Wi-Fiとモバイルネットワークの統合」により、Wi-Fiはワンタップで切り替えできなくなっています。
これが結構評判が悪く、自分も使いにくいと思っています。
そのため各メーカーはあえて分けるカスタマイズをしていることがあり、ZTEの「MyOS」でも分けていますね。
「MyOS」は標準Androidよりも使いやすくなっています。
電源メニューは電源ボタンを5秒以上長押しで表示。
デフォルトの設定では、その間にGoogleアシスタントが起動するようになっています。
なので電源メニューを表示させるには、Googleアシスタント起動後さらに押し続けることで表示されますね。
※「設定」→「便利な機能&操作」→「Googleアシスタントのウェイクアップ」でオンオフ可。
と、このようにUIなどの見た目は標準Androidと結構異なるように見えますが、中身(機能)は標準Androidとそこまで大きな違いはありません。
「MyOS」として独自カスタマイズを名乗っていますが、Galaxyの「One UI」、OPPOの「ColorOS」、Xiaomiの「Mi UI」に比べると、その独自性は低いですね。
また「Libero 5G III」には使いやすい機能も搭載されており、それが「指紋認証によるアプリのクイック起動」。
「Libero 5G III」は画面内に指紋認証センサーが搭載されています。
「クイック起動」をオンにしていると、画面ロック解除時に指紋認証センサーを長押しすることで、このようにアプリをクイック起動できます。
最大5つまでアプリを登録できますね。
※「設定」→「パスワードとセキュリティ」→「指紋」→「アプリをクイック起動する」
ちなみに指紋認証の精度は良好。
失敗することもありませんし、認証は結構早めです。
生体認証については、この指紋認証だけに対応。
顔認証には非対応ですね。
またプリインストールアプリ一覧はこんな感じ。
全体的に少なめですが、Y!mobile製であるためソフトバンク関連のアプリがありますね。
これらは当然のようにアンインストールできません(可能なのは無効のみ)。
必要分網羅で基本問題ないが、電池が
「Libero 5G III」の処理性能は簡単に紹介すると次の通り。
・メモリ:4GB
・ストレージ:64GB(microSD対応)
先述の通り、処理性能のグレードは「ローエンド」(低性能)。
「Libero 5G III」の処理性能は、日常生活で必要最低限度となっています。
しかし基本的な動作は問題なしですね。
試しにChromeを使ってみたところ、ネット閲覧はサクサク動作。
ページの読み込みも速めです。
Twitterアプリも使っていましたが、こちらも読み込みなどが比較的サクサク動作。
意外なことに、激しくスクロールしてもカクツキがほぼないですね。
自分は今までいくつかローエンドスマホをレビューしていますが、ローエンドの場合はTwitterのスクロールを激しくするとカクツキがあることが多々ありました。
ですが「Libero 5G III」にはそれがありません。
公式情報ではありませんが、「Libero 5G III」はデフォルトで画面のリフレッシュレートが高いようですね。
高いリフレッシュレートでは画面を滑らかに動かすことができます。
激しいスクロールなど、画面の激しい動きは特にその差を感じやすいですね。
他にもゲームとしてポケモンGOをプレイしてみましたが、こちらも基本的には問題なし。
ただたまに処理が重いと感じることがありました。
まあ先述の通り最低限度性能のスマホなので、この辺りは許容するしかありません。
比較的重めのポケモンGOなどのゲームは、ある程度の性能が必要ですからね。
また音は下側のスピーカーからしか出力されない「モノラル」仕様。
ゲームをする・動画を視るなどのエンタメ目的では少々物足りないですね。
性能を可視化するAnTuTuベンチマークテストをしてみると、約28万点でした。
過去に測定した「arrows We 」(約29万点)、「Galaxy A22 5G」(約29万点)とほぼ同じくらいですね。
これらもローエンドスマホです。
とこのように低性能ながら基本的に問題ないものの、極稀に不安定な挙動をすることもあります。
例えば初回起動時にGoogle検索ウィジェットがなかなか本来の形にならなかったり(長らく読み込み中?のような感じ。いつの間にか通常の形になっていた。)
この辺りの不安定さは、やはり性能が低いから起こってしまっているのかもしれません。
その他仕様面を見てみると、おサイフケータイ(FeliCa)や防水防塵(IPX5/IPX7・IP5X)に対応。
日常生活必要分の機能は網羅しています。
処理性能が低めと言っても、基本的には問題なく使えます。
ただ「Libero 5G III」には若干欠点があり、それは電池持ちについて。
「Libero 5G III」のバッテリー容量は約4,000mAh。
ここ最近のAndroidスマートフォンとしては標準的な容量でしょうか。
他のスマホならこのくらいのバッテリー容量でも結構長く電池が持つのですが、「Libero 5G III」の電池持ちはあまり良くありませんね。
例えばYouTubeの動画を1時間再生してみたところ減少量は約7%。
単純計算して動画は約14時間充電なしに見ることができますが、他のスマホでは約2倍の時間が視聴可能だったりします。
「Libero 5G III」は大画面であるため、画面表示にバッテリーを多く使うのでしょう。
高いリフレッシュレートも関係していそうです。
リフレッシュレートが高いと電池持ちが悪くなる傾向がありますからね。
しかも多くの場合は設定からリフレッシュレートの変更が可能ですが、「Libero 5G III」は不可。
そのためどうしても電池を消費しやすいと思われます。
しかしライトな使い方で丸1日使ってみたところ、減少量は約16%でした。
※使用内容:ネット閲覧約1時間半。
これは標準的と思われます。
使っている時間が短ければ、比較的長く持ちますね。
そのためライトな使い方ならば、3日以上は問題なく電池が持ちそうです。
ちなみに「Libero 5G III」は画面輝度が他のスマホより明るい印象。
自分は室内で使うとき、スマホの輝度を中央ぐらいにすることが多いですが、「Libero 5G III」は1/3ぐらいがちょうどいい明るさでしたね。
意外とキレイな3眼カメラ
スマートフォンのメイン機能の一つがカメラ。
先述の通り「Libero 5G III」のアウトカメラは3眼構造となっています。
性能は次の通り。
・約200万画素(深度)
・約200万画素(マクロ)
いくつか写真を撮ってみました。
最大10倍までズームできます。
花を撮ってみるとこんな感じ。
夜はこんな感じ。
室内のぬいぐるみを撮るとこんな感じ。
すべてデフォルトの設定です。
全体的にキレイな印象。
昼景は明るさ・色合いも良く、夜景は白飛びや黒つぶれも少ないように感じます。
「Libero 5G III」はローエンド性能の割にキレイに撮れる印象です。
深度レンズがあるおかげで、遠近感のある写真も簡単に撮れますね(花の写真)。
ただ最大ズームはヒドイ。
もはや何かわかりません・・・
マクロレンズを搭載しているため、被写体に近づいて撮る「マクロ撮影」(接写)もできます。
※ブログ上に載せるために実際の写真より写真サイズを小さくしています。
そのため実際の写真とブログに載せてある写真は見え方が異なる場合があります。
ちなみにインカメラは約800万画素となっていますね。
Y!mobile販売なのでSoftBank回線推奨
「Libero 5G III」は4G・5Gのネットワークに対応。
5Gはsub6のみ対応となっており、ミリ波には非対応です。
SIMスロットから「nanoSIM」に1つに対応していますが「eSIM」にも対応。
そのため「デュアルSIM仕様」となっており、同時に2つのSIMが使えますね。
ただ「Libero 5G III」は、はじめに紹介したようにY!mobileから販売されているスマートフォン。
楽天市場などで販売されている未使用品を除き、他では販売されていません。
そのためネットワークはソフトバンクの周波数帯(バンド)に最適化されており、「Libero 5G III」を使うならソフトバンク回線推奨ですね。
他の回線ではSIMを入れても圏外になってしまう可能性があります。
なのでデュアルSIM仕様となっていても、最大限に活用することはできませんね。
Y!mobileの他にソフトバンク系SIMを安く使いたい場合は、オンライン専用ブランドの「LINEMO」がオススメでしょう。
月額990円(税込)~という安さで利用できます。
「Libero 5G III」・まとめ
今回は「Libero 5G III」をレビューしました。
2023年5月現在は1万円以内で買えてしまう格安な大画面スマホ。
性能は日常必要分網羅しているため困ることは少ないですね。
クイック設定からはワンタップでWi-Fiオンオフが可能、指紋認証によるアプリのクイック起動が可能など、使いやすくなる工夫もされています。
ただ本体の重量が重かったり、使用中は電池の減りが速かったり。
これらは大画面の影響による欠点ですね。
このような内容は他の大画面スマホでも常に悩まされる欠点なので仕方ないのかもしれません。
参考:「Libero 5G III」スペック
機種名 | Libero 5G III |
メーカー | ZTE |
発売日 | 2022年12月15日 |
OS | Android 12 (MyOS) |
CPU | Dimensity 700 (オクタコア)2.2GHz+2.0GHz |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB |
メインカメラ | 約1,300万画素(メイン) 約200万(深度) 約200万画素(マクロ) |
フロントカメラ | 約800万画素 ※パンチホール |
バッテリー容量 | 約4,120mAh |
画面解像度 | 2,400×1,080(フルHD+) |
画面サイズ | 約6.67インチ(有機EL) |
サイズ (高さ×幅×厚さ) | 約168㎜×約78㎜×約9.1㎜ |
重さ | 約207g |
色 | パープル / ホワイト / ブラック |
ネットワーク | 4G・5G(ミリ波非対応) ※ソフトバンク回線推奨 |
SIM | デュアルSIM対応(nanoSIM+eSIM) |
その他 | おサイフケータイ(FeliCa):対応 防水防塵:対応(IPX5/IPX7・IP5X) microSD:対応(最大1TB) ワイヤレス充電:非対応 イヤホン端子:なし 生体認証:指紋認証 |
価格(税込) | Y!mobile:24,480円(一括/発売当時) ※他社からの乗り換え(MNP)で、3,996円 (2023年5月29日現在) 2023年5月29日現在は以下の価格でも買える ※回線契約なしの未使用品 ・楽天市場:約9,700円~ ・じゃんぱら:9,980円 ・イオシス:11,800円 |
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