2022年中頃から、さまざまな「AI」が盛り上がりを見せています。
それは「文」についても同じ。
その文章AIの火付け役「ChatGPT」がそうですね。
ということで今回はそんな「ChatGPT」の始め方・使い方を紹介しつつ、試しにAIに「異世界転生小説」を書いてもらいました。
次世代を感じるけど、その可能性が恐ろしい・・・
始め方:「Try ChatGPT」→ログインするだけ
まずは準備。
と言っても準備らしい準備はありません。
以下ではパソコンブラウザからアクセスしていますが、スマートフォンからでも利用可能ですね。
「ChatGPT」にアクセス。
「Try ChatGPT」→「Log in」を選択。
ログイン画面が表示されますが、Googleアカウントでログインする方法が一番簡単なのではないでしょうか。
自分はそうしました。
名前の決定ですね。
Googleアカウントならそのまま引き継がれます。
決定したら「Continue」。
電話番号の確認とのこと。
本人確認と思われます。
有効な電話番号を入力して「Send code」。
SMSに届いた6桁の数字を入力します。
あとは簡単な説明があり、これで「ChatGPT」が使用可能に。
ご覧の始めから全て英語となっています。
少しとっつきにくいかもしれませんが、まあGoogle翻訳などを利用すれば大して難しくはありません。
ちなみに基本無料で使用可能。
特に制限もありません。
より高速化させたい場合などはメニューの「Upgrade to Plus」から有料プランへの加入ができますね。
月20米ドル(約2,660円)とのことです。
使い方:チャット形式でAIが回答
画面はこんな感じ。
使い方は、下に質問内容を入力。
するとチャット形式でAIが回答してくれます。
試しに「iPhone 12 miniはいいスマホ?」と聞いてみると次の回答が返ってきました。
一般知識のような模範解答が返ってきましたね。
わざわざ自分でネット検索する必要がなくて便利です。
ただ完璧ではありません。
知名度の高いものや普遍的なものは模範的な回答となりますが、知名度の低いもの、例えば情報が少ない個人名などはめちゃくちゃな回答になることが多い印象です。
自分で試してみたり、Twitterなどで見ているとそのような感じですね。
まだまだ発展途上と言ったところです。
なので参考程度に留めて、全部を信じることはまだしない方が良いでしょう。
また「ChatGPT」は古めの情報が多め。
AIの知識量は2021年頃で止まっています。
試しに「iPhone 14」について聞いてみたところ、まだ発売されていないとのこと。
技術的には「GPT-3(3.5)」が使われていて、これは少々古めのようです。
どうやら近日中に次世代「GPT-4」が登場するようですので、これでかなり進化すると思われます。
※追記:3月14日(米時間)に発表されました(後述)。
【速報】
— チャエン| Web3.0×海外テック×AI (@masahirochaen) March 10, 2023
遂に、来週ChatGPTの500倍のパワーを持つ『GPT-4』が登場。
■パラメーター数
– GPT-3:1750億
– GPT-4:100兆個
※ChatGPTは現在GPT-3(3.5)ベース
数値、画像、音声など複数のデータ種別を組み合わせられるマルチモーダルでビデオ機能も含まれる
更に革命的なサービスが生まれる予感 pic.twitter.com/g4W462R2mm
ちなみに後発の、Microsoftが開発した「Bing AI」は「CPT-4」をベースとしているようなので、現状ではこちらの方が最新内容に対応していますね。
追記:2023/03/15
3月14日(米時間)に「GPT-4」が発表されました。
現状では有料の「ChatGPT Plus」から優先的に使えるようになっています。
参考:「GPT-4」発表 日本語でもChatGPT英語版より高性能、司法試験で上位10%、「この画像何が面白いの?」にも回答
試しに「異世界転生小説」を書いてもらう
さて長々と使い方を紹介してきましたが、ここで記事タイトルの本題。
これがある意味「AI」の真骨頂かもしれません。
試しに、いわゆる「異世界転生小説」を書いてもらいました。
最近流行りですからね。
次のように質問してみました。
結果は次のようになりました。
途中で終わっても「続きを書いて」などと入力すると書いてくれますね。
話が一段落しても同じように入力すればどんだけでも続きます。
すごいですね。
ただ内容はなんともかなりザックリとした話になりました。
ファンタジーなのに恋愛は付き物なのでしょうか?
3話?になって急展開でしたが、結局はハッピーエンド。
ただ全体的に後半になればなるほど支離滅裂になっているように感じます。
その影響からか少し読みにくい文章ですね。
質問の仕方が悪かったのかもしれません。
もう少し具体的に質問すると良い内容の小説になったかもしれませんね。
ちなみに自分は、実は小説などはほとんど読まない人間。
そんな自分でも微妙な話と思ってしまいましたね。
著作権はグレー
と、このように差はあれどそれなりの形をした小説まで書けてしまう「ChatGPT」。
同時にこうも思う人がいるでしょう。
事実「ChatGPT」を利用して稼ぐと言う方法がアメリカではブームになっているようです。
参考:チャットGPTに書かせた本、アマゾンでセルフ出版ブーム
ただこれは将来的にどうなるか全く予想ができません。
そもそもAIの特性上、「他のものから学習する(真似る)」ものとなっています。
今回試しに書いてもらった「異世界転生小説」も、どこかで見たような設定だったりします。
なので「著作権」としては「グレー」。
そもそものところ、この小説は誰に著作権があるのかも曖昧です(AI自身なのか、作成指示をした自分なのか)。
また「俺の話に似ている」と言われて、話の元を書いていたと考えらえる本来の小説家から「著作権侵害」で訴えられるかもしれません。
チャットAIよりも数ヶ月先行している「AIイラスト」で既に同じ問題が起きていますからね。
創作物である「小説」も同様の問題が起きてもおかしくありません。
「AIイラスト」では、「SNSなどの投稿の際はAI表記にする」、「従来のイラストとカテゴリーを分ける」、「AI専用のイラスト投稿サイトの誕生」など、さまざまな対策を試みていますので小説も同じようになるかもしれませんね。
まとめ:次世代を感じるけど恐ろしい
今回は「ChatGPT」の始め方・使い方を紹介しつつ、試しにAIに「異世界転生小説」を書いてもらいました。
知名度の高いものや普遍的な内容は、模範的な回答として答えてくれます。
ですが知名度の低いものなどはめちゃくちゃな回答になることも多く、参考程度と言ったところです。
「Bing AI」には回数制限もありますので、そこは少し使いにくいですね。
ただ指示の仕方によっては、それなりの小説も書けてしまいます。
おもしろいですね。
ですが著作権は少し危ないと思われます。
いろいろと次世代を感じて便利&面白いですが、末恐ろしいものもありますね。
コメント