2022年中頃から、さまざまな「AI」が盛り上がりを見せています。
それは「文」についても同じ。
文章AIの火付け役「ChatGPT」や、同じ技術を使っている「Bing AI」。
これらから遅れを取っていたあのGoogleも、ついに文章AI「Bard」を開始。
2023年5月11日には日本語にも対応しましたね。
ということで今回はそんな「Bard」の使い方を紹介しつつ、試しにAIに「異世界転生小説」を書いてもらいました。
回答爆速だけど、先行2つに比べると発展途上感・・・
始め方:「Bard」にログイン
まず「Bard」の始め方をまとめます。
と言っても難しいことは何もありません。
以下のサイトにアクセスし、Googleアカウントでログイン。
あとは規約に同意するだけです。
以下ではパソコンブラウザからアクセスしていますが、スマートフォンからでも利用可能ですね。
「Bard」は試験運用中のサービスとのこと。
最新情報を受け取るか選択し、「続行」することで使用可能になりますね。
使い方:チャット形式でAIが回答
トップ画面はこんな感じ(2023年5月13日現在)。
使い方は先行する2つ「ChatGPT」や「Bing AI」と同じで、下に質問内容を入力。
するとチャット形式でAIが回答してくれます。
例えば「arrows Weはいいスマホ?」と聞いてみると次の回答が返ってきました。
スペックを中心にありふれた回答が返ってきましたね。
まあ、品質については正しい評価なのか微妙ですが。
ただ回答速度はめちゃくちゃ速め。
先行する「ChatGPT」や「Bing AI」と異なり爆速です。
他にも「iPhone 12 miniはいいスマホ?」と聞いてみました。
こちらもスペックを中心にありふれた回答となりました。
このように基本中の基本的なことは、ある程度回答してくれますね。
ただ内容が正しいかどうかは微妙なところです。
なので参考程度に留めて、全部を信じることはまだしない方が良いでしょう。
ちなみに回答内容は、GoogleドキュメントやGmailの下書きにエクスポートできます。
試しにGoogleドキュメントに保存してみましたが、質問内容がファイル名として保存されますね。
使いどころによっては便利な機能です。
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試しに「異世界転生小説」を書いてもらう
さて長々と使い方を紹介してきましたが、ここで記事タイトルの本題。
これがある意味「AI」の真骨頂かもしれません。
試しに、いわゆる「異世界転生小説」を書いてもらいました。
最近流行りですからね。
次のように質問してみました。
結果は次のようになりました。
途中で終わっても「続きを書いて」などと入力すると書いてくれますね。
話が一段落しても同じように入力すればどんだけでも続きます。
すごいですね。
ただ内容はなんともかなりザックリとした話になりました。
確かに「異世界転生ファンタジー」ではあるのですが、いわゆる「なろう小説」のようなものを期待していた自分。
この話以外にも何回か出力してみましたが、どちらかというと西洋系の小説がベースになることが多いようですね。
話の概要は、魔法使いとして転生してドラゴンを倒して。
王の報酬を断るところは「なろう小説」っぽいかもしれませんね。
そして今度は悪魔と戦い・・・
と思ったら、急に亡くなり、天国編が始まっったのは笑いましたw
まだまだ続きそうですが、ここでとりあえず終了。
おもしろくはあったのですが、話の構造は全体的にかなり支離滅裂な内容ですね。
そして同時にすごく読みにくい小説。
元英語の文章を翻訳で日本語にしているような感じです。
なんというか、回りくどいですね。
他にも、ですます調・である調が混合していたりと・・・
まあ質問の仕方も悪かったのかもしれません。
もう少し具体的に質問すると良い内容の小説になったかもしれませんね。
ちなみに自分は、実は小説などはほとんど読まない人間。
そんな自分でも微妙な話と思ってしまいましたね。
著作権はグレー
と、このように差はあれどそれなりの形をした小説まで書けてしまう「Bard」。
同時にこうも思う人がいるでしょう。
事実先行している、チャットAIの火付け役「ChatGPT」を利用して稼ぐと言う方法がアメリカではブームになっているようです。
参考:チャットGPTに書かせた本、アマゾンでセルフ出版ブーム
ただこれは将来的にどうなるか全く予想ができません。
そもそもAIの特性上、「他のものから学習する(真似る)」ものとなっています。
今回試しに書いてもらった「異世界転生小説」も、どこかで見たような設定だったりします。
なので「著作権」としては「グレー」。
そもそものところ、この小説は誰に著作権があるのかも曖昧です(AI自身なのか、作成指示をした自分なのか)。
また「俺の話に似ている」と言われて、話の元を書いていたと考えらえる本来の小説家から「著作権侵害」で訴えられるかもしれません。
チャットAIよりも数ヶ月先行している「AIイラスト」で既に同じ問題が起きていますからね。
創作物である「小説」も同様の問題が起きてもおかしくありません。
「AIイラスト」では、「SNSなどの投稿の際はAI表記にする」、「従来のイラストとカテゴリーを分ける」、「AI専用のイラスト投稿サイトの誕生」など、さまざまな対策を試みていますので小説も同じようになるかもしれませんね。
まとめ:「Bard」は発展途上感
今回は「Bard」の使い方を紹介しつつ、試しにAIに「異世界転生小説」を書いてもらいました。
基本中の基本的なことは、ある程度回答してくれますね。
ただ内容が正しいかどうかは微妙なところ。
参考程度と言ったところです。
先行する「ChatGPT」や「Bing AI」と比べると、精度はあまりよくない印象です。
ただ回答速度は、先行2つに比べると圧倒的に速いですね。
Googleドキュメントなどにエクスポートもできますので、使い方によっては便利です。
他にも指示の仕方によっては、それなりの小説も書けてしまいます。
ですが著作権は少し危ないと思われますね。
「Bard」は発展途上感がありますが、同時に将来が楽しみなチャットAIでもありますね。
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