2022年中頃から、さまざまな「AI」が盛り上がりを見せています。
それは「文」についても同じ。
Micorsoftが約1ヶ月前の2023年2月上旬に「新しいBing」を発表し使えるようになった「Bing AI」もその一つですね。
ということで今回はそんな「Bing AI」の使い方を紹介しつつ、試しにAIに「異世界転生小説」を書いてもらいました。
次世代を感じるけど、その可能性が恐ろしい・・・
準備:Bingサインイン→順番待ちに参加
使うための準備をします。
はじめに紹介しておくと、即座に使えるわけではありません。
自分の場合は2~3日ぐらい経ってから使えるようになりましたね(2023年2月中旬頃の話)。
あとブラウザは「Microsoft Edge」限定となります。
「Chrome」では利用できません。
まあ注意はそれくらいで、あとは準備らしい準備もありません。
お金はかからず、無料で使えますしね。
登場当時「Bing AI」はパソコンからしか使えませんでしたが、2023年3月現在はスマートフォンからでも使えます。
ですが今回はパソコンからの方法をまとめますね(スマートフォンも基本的に同じと思われる)。
※2023年3月10日時点の画面です。
まずは「Bing」にアクセス。
続いて「新しいBingの紹介」の「詳細情報」を選択。
または左上の「チャット」からでも行けますね。
そして「順番待ちリストに参加」。
その後、Microsoftアカウントでサインインすると、とりあえず完了です。
数日すると使用可能になったメールが届きます。
先述の通り自分の場合は2~3日で使えるようになりましたが、日に日に知名度が向上している(と思われる)ので、現在はもう少しかかるかもしれません。
使い方:チャット形式でAIが回答
「Bing AI」が使えるようになったらトップ画面はこんな感じ(2023年3月10日現在)。
名の通りチャット形式となっており、それに合わせてAIが回答してくれます。
下側に「聞きたいこと」を入力すればOKですね。
例えば「arrows Weはいいスマホ?」と聞いてみると次の回答が返ってきました。
なかなか模範的な回答が返ってきました。
ネット上にある様々な記事を引用していますね。
引用元の記載もあるのでわかりやすいです。
「もうこれだけでいいのでは?」と思うレベルですね。
ただ完璧ではありません。
知名度の高いものや普遍的なものは模範的な回答となりますが、知名度の低いもの、例えばネット上に情報が少ない個人名などはめちゃくちゃな回答になることが多い印象です。
自分で試してみたり、Twitterなどで見ているとそのような感じですね。
まだまだ発展途上と言ったところです。
なので参考程度に留めて、全部を信じることはまだしない方が良いでしょう。
ちなみにこの質問をした当時、自分は「arrows We」を買ったばかり。
試しに聞いてみた次第です。
自分も「arrows We」をレビューしていますので、よろしければ読んでみてくださいね。
チャットには回数制限あり
無料で使えて便利な「Bing AI」ですが、制限は多め。
2023年3月10日現在は次の状態です。
・10ターンで終了(1質問1回答=1ターン)
・1日計120ターンまで
入力文字数はそこまで影響ないかもしれませんが、回数制限があるのが少し使いにくいところですね。
Microsoft曰く「長いチャットはAIを混乱させる可能性がある」とのこと。
そのため制限を儲けているようです。
しかし徐々に緩和されつつあります。
自分が使いだしたときは、5ターンで終了・計50ターンまででしたからね。
将来的には回数制限がなくなると思われます。
ちなみに先程の「arrows Weはいいスマホ?」を2023年3月10日現在、もう一度質問してみると次の回答となりました。
まあ回答内容の基本は同じ。
しかし新たに残りのターン数などが表示されていて、UIは見やすくなってきていますね。
試しに「異世界転生小説」を書いてもらう
さて長々と使い方を紹介してきましたが、ここで記事タイトルの本題。
これがある意味「AI」の真骨頂かもしれません。
試しに、いわゆる「異世界転生小説」を書いてもらいました。
最近流行りですからね。
質問内容はあやふやですが、確か次のような感じだったと思います。
結果は次のようになりました(前作が微妙だったのでそれは載せません)。
タイトルが「異世界の料理人に転生したら美食の神になった」。
ありがち、まあ、ありがちですw
途中から壮大な話になっていきましたね。
・・・勇者が魔王っぽくなっていて笑いました。
そして急なゲーム世界だったオチ。
「俺たちの戦いはこれからだ!」みたいになりましたね。
自分としては各締めの「これが~の幸せであり冒険でもあった」が少しツボでしたw
途中で終わったら「続きを書いて」などと入力すると書いてくれますね。
ただ、他にもいくつか書いてもらっていますが、AIが「自分の中で完全に終了している話」は続きを書いてくれませんでした。
この話も同じように続きを書いてほしかったですが、当時の制限である5ターン目に入ってしまいましたのでこれ以上は無理でしたね。
ちなみに自分は、実は小説などはほとんど読まない人間。
なのでこれが”良い話”なのかは、正直わかりません (´・ω・`)
異世界転生のマンガやアニメをよく見たりしていますのでそう言った内容はわかります。
著作権はグレー
と、このようにそれなりの形をした小説まで書けてしまう「Bing AI」。
同時にこうも思う人がいるでしょう。
事実「Bing AI」より先行している、チャットAIの火付け役「ChatGPT」を利用して稼ぐと言う方法がアメリカではブームになっているようです。
参考:チャットGPTに書かせた本、アマゾンでセルフ出版ブーム
ただこれは将来的にどうなるか全く予想ができません。
そもそもAIの特性上、「他のものから学習する(真似る)」ものとなっています。
今回試しに書いてもらった「異世界転生小説」も、どこかで見たような設定だったりします。
なので「著作権」としては「グレー」。
そもそものところ、この小説は誰に著作権があるのかも曖昧です(AI自身なのか、作成指示をした自分なのか)。
また「俺の話に似ている」と言われて、話の元を書いていたと考えらえる本来の小説家から「著作権侵害」で訴えられるかもしれません。
チャットAIよりも数ヶ月先行している「AIイラスト」で既に同じ問題が起きていますからね。
創作物である「小説」も同様の問題が起きてもおかしくありません。
「AIイラスト」では、「SNSなどの投稿の際はAI表記にする」、「従来のイラストとカテゴリーを分ける」、「AI専用のイラスト投稿サイトの誕生」など、さまざまな対策を試みていますので小説も同じようになるかもしれませんね。
まとめ:次世代を感じるけど恐ろしい
今回は「Bing AI」(チャット)の使い方を紹介しつつ、試しにAIに「異世界転生小説」を書いてもらいました。
知名度の高いものや普遍的な内容は、模範的な回答としてしっかり答えてくれます。
ですが知名度の低いものなどはめちゃくちゃな回答になることも多く、参考程度と言ったところです。
「Bing AI」には回数制限もありますので、そこは少し使いにくいですね。
ただ指示の仕方によっては、それなりの小説も簡単に書けてしまいます。
おもしろいですね。
ですが著作権は少し危ないと思われます。
いろいろと次世代を感じて便利&面白いですが、末恐ろしいものもありますね。
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